週休たくさんで主にスペインサッカーを分析
[742] [741] [740] [739] [738] [737] [736] [735] [734] [733] [732]
ここでは、これまでをまとめ、ドリブルで間違いやすい部分とその改善方法について見る。

最初に相手に近づいていくアプローチ部分を見る。

この部分で、ただボールを動かすだけでは良くない。



それでは、待ち構えている状態の相手に仕掛けることになる。

ボールの予想進路と実際の進路をずらす必要がある。



これにより相手の予測を外すことができる。

予測を外せば相手を受け身に回すことができる。

受け身に回った守備者は、ボールに対して積極的に出ることができなくなる。

それにより、主導権を握ることができる。

主導権を持って仕掛けることは、相手を抜く上で重要だと考えられる。

仕掛ける時の基本は、正対である。

正対とは相手と正面から向かい合うことである。



例えば、ボールを守りやすいからといって横を向いてはいけない。



そこから技を出して抜くことはサッカーの基本ではない。



このような行動は、本質的に正面の相手から逃げているだけである。

これを基本としてしまうと、下手に向けて一直線である。

絶対に、正面から向かい合うことを基本としなければならない。



正対した後は、ニュートラルな状態を経由する。

ニュートラルとは、左右への偏りが少なく、両側へのドリブルが可能な状態を指す。

例えば、次のようなものである。









これを経由することは、いくつかの利点がある。

その中の1つは、崩れた状態で仕掛けることを防ぐことである。

ドリブルで無理なバランスから仕掛けて、自分で勝手にボールをなくす選手をしばしば見かける。

そのようなミスを防ぐ効果がある。

抜くための仕掛けでは、同サイドの変化を用いる。





サイドを変えるだけがフェイントではなくドリブルではない。





サイドを変える場合も、同サイドの変化と合わせて用いるとよい。





同サイドの変化は、次の守備者の予測を外す上でも重要である。

例えば、サイドを変える変化だけでは、抜いた後の軌道を予測され、守備に狙われることがある。



同サイドでの変化を用いれば、次の守備者の予測も外すことができる。



ドリブルでは、目の前の守備者を抜けばいいというだけの思考に陥りがちである。

しかし、実際には周囲にも守備者がいる。

それらの予想も外さなければ、現実的にプレーは続かない。

次のプレーのアプローチも考慮して、目の前の相手を抜く。

これは、ドリブルにおいて重要だと考えられる。

その目的において、同サイドの変化は有効である。

同サイドの変化を用いる場合、相手を抜くということに対するイメージが一般と異なる可能性がある。

抜くというと相手を後ろに置いていくようなイメージになりやすい。



しかし、現実的には、適切な位置を取り、次のプレーを相手に邪魔されなければいい。

例えば、シュートを決めたければ、シュートに適切な位置を取り、それを邪魔されなければ十分である。



その目的が果たされれば、ドリブルは成功であり抜いたと言っていい。

同サイドの変化で抜くと相手が同じ方向に反応しているため、追ってくる状況になりやすい。



しかし、最初の反応が間違っているため寄せ切れない。

だからシュートを打つことができる。



これで十分である。

目的が達成されるなら、下の形でも相手を抜いたと言っていい。



相手を後ろに置き去りにすることにこだわり過ぎると、同サイドの変化にたどり着きにくい。

その目的のためならば、やはりサイドを変えるフェイントで相手を置いていくイメージになる。





しかし、このイメージだけでは適切ではない。

抜くことに対する概念が狭すぎる。

相手が追ってきても次の行動を邪魔されなければいい。

そう思えば、もっと広い意味でドリブルを捉えられる。

その方が技術的な幅も広がる。

最終的なイメージが異なっていると、適切な技術、正しい技術にたどり着かない。



抜き切らなくても、次を邪魔されなければよい。

その方が抜くイメージとして適切である。

他の適切でないイメージとして、技は素早く仕掛ければいい、というものがある。

同サイドの変化では、守備者に誤った方向に加速してもらうことで抜く。

その加速が強ければ強いほど、方向転換は難しくなる。



方向転換が難しいほど、次のプレーに反応するまでに時間がかかる。

そうなれば、次の行動を邪魔されない。

人が加速するためには、一定の時間がかかる。

もしその時間が短ければ、守備者を十分に加速させることができない。



それでは、フェイントの効果が十分に発揮されない。

その意味で、素早すぎる仕掛けは相手を抜くことに対してマイナスに働く。

十分な時間、相手を加速させるための動きを見せることが必要である。

これらに加えて、ドリブルでは最終的に取るコースも大切である。

例えば、クロスを上げることを考える。

この場合、できるだけ内側に抜いた方がよい。



その方が、狙える範囲が広い。

外に逃げたら、その範囲が狭まる。



範囲が狭まると、中の守備者が狙いを絞りやすくなる。

また、同じ場所を狙う場合、外に逃げた方が蹴るための角度の変化が大きくなる。



それにともない、体の使い方に無理が出る。

クロスを上げにくくなる。

確かに、外に逃げたほうが行きやすい。



でもそれは価値が低い場所だから行きやすいだけとも言える。

できるだけいい場所を目指して抜く方がよい。

それが上手くなるということである。

同じ人がクロスを上げるなら、角度のきつい場所から上げるより、きつくない場所から上げた方がよい。

それが技術を磨くということであり、技術を最適化するということでもある。

そこを目指して頑張るのは価値があることだと思われる。

次は、ドリブルの基本となる流れをまとめる。

Rg
無題
質問です
y2015/03/14 18:12z NAME[NONAME] WEBLINK[] EDIT[]


RgtH[
お名前
タイトル
メールアドレス
URL
文字色
コメント
パスワード


Copyright (C) 2005-2006 SAMURAI-FACTORY ALL RIGHTS RESERVED.
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
最新コメント
(05/21)
最新トラックバック
プロフィール
HN:
studio c60
HP:
性別:
非公開
バーコード
ブログ内検索
アクセス解析
カウンター