週休たくさんで主にスペインサッカーを分析
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「さて」

「ハンドに関する話やな」

「前回にも触れたように、歴史上有名なハンド事件というのは、ほぼ同じ理由で起きている」

「ふむ」

「有名なハンドといえば、マラドーナ、アグエロ、メシといったところが思い浮かぶ」

「全部アルゼンチンやな」

「それらに共通するのは、下のメカニズムであり、副審の配置に対し、審判はその逆へと斜めに動く」



「これが基本で、講習でそう教わるらしいな」

「しかし、そう動くと、下の場所が死角になりやすい」



「下の感じか」



「主審からは、選手の影になって見づらい場面が多く、副審からは距離が遠すぎて正確な判断ができない」

「間に敵が入ることも多い」

「そうなると益々見づらくなる」

「当たり前やな」

「例えば、メシのハンドゴールなどが典型になる」


映像元

「ふむ」

「インパクトの瞬間だが、後ろから見ると手か頭かわからない」

「審判の位置からだと、もっとわかりにくいやろな」

「角度を変えて見るとこうなる」



「頭からずいぶんと距離がある」

「裁くとすれば、副審の仕事だが、いかんせん、元々距離がありすぎるため、正確な判断ができない」

「アグエロはこう」


映像元

「主審からは絶対に見えない」

「副審からも無理やな」

「角度を変えるとこう」



「見事なハンド」

「これ、思いっきりパンチしたゴールやったしな」

「ちなみに、上の”goles con la mano(ハンドによるゴール)”という動画を一つ一つ見ると次のようになる」

「まずは、5位」

「サイドからクロス」



「ピンクの矢印の先、青いジャージが審判」



「下も同様」



「手でシュート」



「審判は、矢印の先におり、まず見えない」

「4位は、審判の位置がわからないので割愛」

「3位は上のアグエロ」

「2位は下」

「キーパーがボールを弾く」



「審判は、画面右、ピンクの矢印の先にいる」

「選手が詰めてきて手でシュート」



「審判は丁度真後ろにいて、まず見えない」

「例によって、副審からも遠すぎて、自信を持った判定はできない」

「そして1位」

「神様登場やな」

「浮いたボールが裏に抜ける」



「ピンクの矢印の先、審判の位置に注目」

「マラドーナが抜け出して」



「手でシュート」



「審判は矢印の後ろにおり、頭か手かわからない」

「副審からも遠い」

「よってゴールが認められた」

「以上のように、ハンドによるゴールというのは、いつも同じ理屈で起こっていることがわかる」

「まあ、その形で起こりやすいというのは確かやな」

「いつも起こる間違いを正さないことを馬鹿といい、もうこのような騒動は終わりにすべきであると思わんかね」

「それでどうせよと」

「アグエロが手で決めた時にも出てきたように、せめて下の位置に審判を増やせばよい」



「そう来たか」

「これで死角の大部分が解消される」

「これは、人件費が増えるから主催者が喜ばんやろ」

「そーゆー問題じゃないやろ」

「おまけに、ビデオ判定を嫌う連中が、審判三人はサッカーの伝統だから云々とかで反対しよるで」

「怪我人や死人が出ても同じことが言えたら立派やけどな」

「どういう意味や」

「ピケのハンドの見逃しや、ハンドゴールの見逃をやっていたら、いつか審判が暴行に合い、悪くすれば死ぬ事態も起きうる」

「殺害はないとしても、暴行は起こるかもしれんな」

「その時、ルールを決める人間が家族に対して、あなたの夫はサッカーの美学と伝統のために犠牲になられたのです、それは立派な行為であり、加害者は相応の報いを受けることになるでしょう、と自信を持って言ったとしたら、立派な偽善者であり阿呆やで」

「そうかね」

「ファールでチャンスを潰すというのがアンチフットボールで、手でプレーをねじまげるというのがさらにアンチフットボールだとしたら、誤審で結果を左右するというのは、最もアンチフットボールなわけで、それを減らす努力もせずにやれ伝統だなんだというのは意味がない」

「選手にハンドをしないように教育せよ、という話もあるのではないかね」

「そういうことを言う人間こそ信用ならんやろ」

「どうやろ」

「人間、一億円を拾ってネコババしてもばれないかもしれない、もしばれたとしてもイエローカードですむ、という状況になればほとんどの人が持って帰るに決まっている」

「それは極めて魅惑的やな」

「選手にとって、チャンピオンズリーグの決勝に進むか否かというのは、一億ではとうてい間に合わない価値があるのだから、当然、手でピンチを防げる、ゴールを決めれるとなれば、やるに決まっている」

「フォワードなんか、反射で手が出るもんやしな」

「それを教育でどうこうとか言うのは、自分は一億を取らないと勘違いしている人間か、真に高潔な人のどちらかやで」

「真に高潔な人やったらどうする」

「そんな人は、本当に稀やって」

「まあ、この試合の結果は興醒めするものではあった」

「バルサは、駄目だとわかっている作戦をとって本当に駄目で、きちんとサッカーをしたチームが、アンチフットボールの塊のような形で敗れた」

「なんか今日はアンチフットボール大好きやな」

「最近、流行みたいやしやな」

「特に流行ってるようには思えんけどな」

「とにかく、ピケのハンドにしても、マラドーナやアグエロのゴールにしても、下の配置の審判から見れば、明らかに手であることがわかる」



「アグエロのは絶対にわかるかね」

「おまけに、バーに当たったボールがラインを割ったか割らないかの判定についても、ここに審判がいれば非常に都合が良い」

「ジェフ・ハーストの疑惑のゴールか」

「結局、一番もめるのは、PKかどうか、シュートがラインをわったかどうかだから、それ専門の審判がいるのは当たり前やで」

「それか、ビデオ判定やな」

「チェルシーにとって、バルサが11人でも余裕で守れてたんだから、退場なんかより、PKの方がずっと意味があった」

「それはあるかもわからん」

「とにかく、この、システムとして誤審を生み出している、良くない状況が早く改善されることを願いつつ」

「今回はこの辺で」

「また次回」

「ご機嫌よう」


Rg
無題
はじめまして。いつも楽しく拝見しています。

一応、UEFAの会長は検討している様ではありますが。
http://www.google.co.jp/gwt/n?u=http%3A%2F%2Fsportsnavi.yahoo.co.jp%2Fsoccer%2Feusoccer%2Fheadlines%2F20090424-00000004-spnavi-socc.html&_gwt_noimg=1&hl=ja&source=m

ビデオ判定だとプレイが止まるとは良く言われていますが、どうせ大揉めした際には収拾がつかなくなるのですから単純に考えるとそこをビデオ判定にした方が短時間に出来そうなものです。また副審を増やす事は1番効果がありそうですが人件費以外に何か理由があって現行のままなのか自分にはわからず疑問のままです。

試合数の増加や若年層の移籍等も含めて改革を望んでいる人は少なくないと思うのですが、これだけ組織が肥大化してしまうとやはり難しいのでしょうか?
y2009/05/13 21:55z NAME[楽] WEBLINK[] EDIT[]
無題
いつも読ませてもらってます。
毎回面白いことを書いていて非常に楽しんでいます。
しかし、今回の記事は少し意味がわかりませんでした。アンチフットボールと何回も出てきましたが、この試合で最もアンチフットボールだと感じたのはチェルシーの戦い方でありヒディンクの戦術でした。フットボールは点を取るスポーツで特にスペインをメインに記事を書いているならそのあたりはわかってると思います。なぜ今回チェルシーの戦術批判が出てないのか理解できません。相手が10人になって、1点取れば試合が決まる場面でも攻めることを放棄したチームこそアンチフットボールの象徴だと思います。
y2009/05/13 23:51z NAME[ ] WEBLINK[] EDIT[]
無題
自分のクラブの持ち駒と相手の戦術(および持ち駒)を比較考量した結果、大会を勝ち抜くための戦術を選択し全力でそれを遂行したチェルシーがアンチフットボールだとは傲慢としか思えませんが…

追加点を取れない甘さがあったのは事実でしょうが本記事にあるように審判に泣かされてのものでそもそも点を取ろうとしたからこそアビダルは後ろから足をかけ、ピケは慌ててハンドを犯したのでは?

フットボールのスタイルに好みを持つのは自由ですが対戦相手がそれに乗っかってこないからといっていかにも自らが正義であり、被害者であるかのような顔でアンチフットボールなどと攻撃するのは了見が狭く、正義面をしているという面で悪質でさえあると感じますし当記事にはそうした発言に対する皮肉がこめられているのではと邪推しますが…
y2009/05/14 00:58z NAME[gy] WEBLINK[] EDIT[]
無題
傲慢とか正義面とか、2chでよく見る字面だなあ。
このセカンドレグの後で、飽きるほど見た論調。

フットボールの魅力を損なうような「戦術」をあえて選ぶことを正当化することこそ「傲慢」だし、それを主張することにどうしてそこまで「正義」を感じられるのかが逆に不思議。
そもそも、面白い試合を観たくないの?
フットボールの「面白さ」に色々な内容が含まれるのは理解できるけど、勝敗がゴールによって決する競技である以上、「ゴールを狙わない」というのはフットボールを否定する考え方であることは自明のはず。
それを「戦術」として採用したファーストレグ全般とセカンドレグラスト30分のチェルシーは、「アンチフットボール」の称号に値する下らない道化だった。

現行のルールの中で勝ち抜けを狙うなら、現実的なオプションなのだということは分かる。
でもまったく魅力的じゃないよね。
それなら、観ていて面白いフットボールをどのチームもできるようにするにはどうしたらいいのかを考えるべきだ。
例えばバスケットボールにはその手のルールがたくさんあるし、採用できるものは順次導入していくべきじゃないのか。
「オフサイド」がそうであったように。

ちなみに、バルサ寄りの視点から言っても、セカンドレグの勝ち抜けに値したのはチェルシーだったとは思う。
元の記事の通り、バルサは攻撃の形をまったく作れていなかったし、90分の中できちんとゴールを奪ったのはチェルシーだったし、エトーのはともかくピケのハンドは確実にPK相当だから。
y2009/05/14 01:30z NAME[喪男歴774年] WEBLINK[] EDIT[]
無題
ファーストレグからの流れで非常に参考になりました。
反面、このような戦術、技術を扱うサイトにまで自分好みのスタイルを強制するような方々が出てくるのは
非常に残念でなりません。
特に2番目のコメントの方、意味が分からないと自分でも仰っておられるように全く記事の内容を
理解しておられないように見受けられます。
ルールという枠内でいかに相手を抑えるかを考え遂行することがアンチフットボールとは的外れも
極まれりという感があります。
戦術固めを嫌う風潮は理解できなくもありませんが、そういう方は是非ご自分のブログを立ち上げ
そちらで好きなだけやっていただければよろしいかと。
y2009/05/14 14:04z NAME[ND] WEBLINK[] EDIT[]
無題
>NDさん
2番目のコメントの方は,C60さんの今回の論旨をわかっていながらも,Chelsea=アンチフットボルとの
世の論調に対する,C60さんの見解をさらに引き出すための巧妙な質問だと私は捉えました(笑

しかし今回は私にとって非常に興味深いエントリです.しかし,疑問点も幾つかあります.

まず,アビダルの行った足引っ掛けの技術ですが,この類の行為を厳罰に処すべきとの見解は
C60さん独自のものですか?それともFIFAなど,審判を監督し,指導する立場の側が公に発言して
いるものでしょうか?

もうひとつは,このエントリで婉曲的に表現されているバルサ→アンチフットボルとの考えです.
これを主張するためにはチェルシー側の選手たちがこのような悪質で,審判を欺くようなファウルを
行っていないですよというようなことを説明する必要があると思うのですがいかがでしょうか?
もし双方が裏でこんなことを行ってたとしたら,バルサばかりをからかうのは不公正でしょ?
y2009/05/14 17:01z NAME[A.Oryzae] WEBLINK[] EDIT[]
ビデオ判定希望
チェルシーの選手にはやり切れない結果。
こんな重要な試合で致命的な誤審は許されない。
バルセロナには決勝に進む資格はないと思います
これこそアンチフットボールでしょう。
y2009/05/14 18:47z NAME[JM] WEBLINK[] EDIT[]
無題
確かに、この試合のバルサ
アンチフットボールと言われても仕方ない内容だと
私も思います。
美しく勝つ事が信条なはずで、首都方面のライバルと違い勝つ事が信条では無いチームなはずですから。
ですから、クレとしては発言しづらい事ですが
バルサはというよりペップ(ビラノバ?)は
負けるべきでした、そして自分達の戦術のいたらなかった点を見直し、来シーズン以降につなげて欲しかったです。

ただ、アンチフットボールと言う言葉に関しては
あまり好きでは無いのです、まずペップがチェルシーに
アンチと言った所からだと思うのですが、
ファールもフットボールの一部である以上
アンチな訳がありません。
そしてC60さんも認識されている様に誤審も
悲しいかなフットボールの一部ではないでしょうか。

と書きましたがもちろん誤審を推奨している訳ではない
です。
ただ今の時点ではそれが現実では無いでしょうか。
審判を増やす、ビデオ判定、おおいに賛成です。
人生の中においてフットボールなんて
所詮エンターテイメント、されどエンターテイメント
もっと我々を楽しませてくれる方に進んでくれる事を
願います。
y2009/05/14 20:55z NAME[ゴジラ] WEBLINK[] EDIT[]
無題
アンチフットボールと言えば、
警告をもらわない程度のファウルを繰り返す事で進入を防いだり相手のリズムを壊すやり方は推奨されるべきではないと思います。
どうもフットボールというスポーツは、ファウルはあくまでも違反行為であるという意識が希薄過ぎる気がして。
バスケットボールにおける5ファウル制のようなものの採用も考えるべきかと感じています。現実的ではないのかもしれませんが。
y2009/05/15 01:14z NAME[ちゃあ] WEBLINK[] EDIT[]
アンチフットボール
1stレグの攻撃を放棄したチェルシーの戦術は、正に世間で言うアンチフットボールそのものだったと思いますが、2ndレグは両チームともアンチフットボールでは無いでしょう。
また、確実に誤審と言えるのはピケのハンドの場面だけで、あとは主審の判断の範囲内でしょう。
ピケの場面も、アビダル退場処分の兼ね合いで流した可能性が高く、よくある事ではありますよね。個人的にはPKを取るべきだったと思いますが。
本文では主審からは見えないとありますが、ボールの不自然な動きからハンドである事は分かっていたはずです。
しかし、1stレグのバルセロナに厳しい判定を考えると、2試合通じて見れば平等なジャッジだったかなと思います。
チェルシー敗退の原因はジャッジではなく、2試合通じた戦略のミスでしょうね。
特に1stレグでファールやファールまがいのプレー連発で意図的に試合を壊し、守備しかせず得点も勝利も放棄したアンチフットボールな戦術が敗退を招いた最大の原因でしょう。
アンチフットボールの敗北、言い換えればフットボールの勝利。
とても分かりやすいと思います。
バルセロナの勝利ではなく、我々の愛するフットボールの勝利です。
2ndレグだけを取り上げて誤審だのアンチフットボールだの言ってはいけません。
2試合通した流れを読み取れば、2ndレグの主審はヒーローと言っても良いほどです。
フットボールを愛する者にとっては。
責められるべき人物は、1stレグの主審です。
y2009/05/15 06:11z NAME[ウォッカ] WEBLINK[] EDIT[]
無題
観戦者は、私と同じくサッカーを詳しく分析することができない人がほとんどです。本サイトを読めば、チェルシーのサッカー興味が湧いてきますが、サッカーへの知識が深くない人がチェルシーのやっているサッカーを楽しめるでしょうか?
審判に対する何らかの改善は必要ですが、本篇から感じられるのは、純粋にサッカーを楽しむ一般大衆の意見を無視した、一部の知識豊富な方だけの考え方であると思われます。
y2009/05/15 10:56z NAME[ANTI] WEBLINK[] EDIT[]
無題
文句があるなら、読まなきゃ良いのに・・・。
特に、『美しく勝つ』が『誤審で勝った』訳だから、
y2009/05/15 15:22z NAME[まんゆう] WEBLINK[] EDIT[]
無題
読む前から文句の有無など分かりません。
宗教ではないのですから。
小言はご両親にでも聞いてもらって下さい。
y2009/05/15 20:06z NAME[ANTI] WEBLINK[] EDIT[]
無題
>ANTIさん
なぜあなたの言うところの『一部の知識豊富な方だけの考え方』が書かれているページに
『サッカーを楽しむ一般大衆の意見』を取り入れなければいけないんでしょうか?
サッカーについて持論を書く際は大衆の意見を考えて書かないといけないという決まりでもあるのですか?
y2009/05/15 22:06z NAME[NBK] WEBLINK[] EDIT[]
無題
80分以後に2度も試合の行方を左右する決定的なハンド反則をおかしてるのはバルセロナの選手であり、決して審判ではない。しかもこれはCLのトーナメントです。ただの試合ではない。
チェルシーにとって昨年の悔しいPK決勝敗退もあり、CL制覇は悲願。試合内容では勝っていた。
バルセロナの選手がハンドをしなければチェルシーは勝っていた可能性が極めて高いのです。
バルセロナは試合中にアピールする必要はないが、相手に完全に抑えられダメだった全く美しくない試合内容とこの2度ものハンド反則については猛省すべきですよ。
たぶん審判にPKとられて敗退してたら、ハンドの2人はファンに相当叩かれてたはず。だからバルセロナに責任は当然ある。こんな事は専門家でなくても一般大衆でも分かる事ですよ。
それを見て見ぬふりをする選手・監督・ファンはおかしいですよね。もしバルセロナが正義であれば、後ろめたいはずですが?
まあ決勝でバルセロナがどうなるか見物ですね。




y2009/05/16 09:00z NAME[JM] WEBLINK[] EDIT[]
無題
最悪でしたね。エトーのハンドは当たった位置からして微妙なのかと思ってましたけど、この記事で、わざとでないとああいう動き方にはならないとはっきりと証明されましたね。
わざとハンドするって最悪ですよ。サッカーじゃない。

ハンドの例でアルゼンチンの選手が多いのも気がかりですね。スペインはアルゼンチンの選手も多いし、いかがわしい事この上ない。審判のレベルといいフェアプレイ精神といいプレミアを見習ったほうがいい。

かといって双璧のレアルマドリーもグダグダでリーガはバルサに完全に圧倒されちゃって

ラモス解任>ペレスに帰依

なんて愚挙に出ようとしてるし。
これじゃスペインはダメですね、当分。
y2009/05/16 10:04z NAME[ルート] WEBLINK[] EDIT[]
無題
バルセロナがこの試合(セカンドレグ)で審判に助けられたのは事実かもしれませんが、チェルシーの採った戦術が最後に泣きを見る結果になったことも確かでしょう。

セカンドレグがあまりに劇的な幕切れだったので忘れ去られている感がありますが、ファーストレグでチェルシーがゴールを奪うことを放棄した“ツケ”が回ってきたという見方もあると思います。結果的にアウェイゴールの差で敗れたわけですから。

勝ち抜けが決まるということもあり、拮抗した内容の場合どうしてもセカンドレグのレフェリングばかりが話題になりますが、ファーストレグのバラックに対するファールの見逃しは明らかな誤審でしたし、さらにアンリがペナルティエリアで倒されたプレーをPKだと主張する人も多いはずです。

バルサファンだって、セカンドレグのチェルシーが勝利に値していたことくらいは分かっているでしょう。

ただ、ファーストレグの内容(レフェリング含め)も加味して考えれば、バルセロナの勝ち抜けを支持するサッカーファン(チェルシーファンを除く)は少なくないのではないでしょうか。

y2009/05/16 12:41z NAME[BB] WEBLINK[] EDIT[]
無題
身をよじった時に手が身体から外れたらアンチフットボール?じゃあ、このシーンのバラックも、
ttp://f.imagehost.org/view/0085/1241643098_extras_albumes_0
アンチフットボール狙いですか?
偶然ボールが当たった事をアンチフットボールって、もうね、言ってることが滅茶苦茶ですよ。
y2009/05/16 12:58z NAME[唖然] WEBLINK[] EDIT[]
無題
JMさん元気でしたか、最近見なかったので。
今のバルサを否定し続けて1年間、とうとうマンUしか最後の砦しかなくなりましたね。     アンチフットボール論はどうでもいい話、スペクタルな試合を志向するチームが多くのフットボールファンから支持されてきたこと。
その意味でチェルシーの選んだ道は勝っても負けても5年後、10年後と評価されるチームではなかったということです。
y2009/05/16 18:01z NAME[もたー] WEBLINK[] EDIT[]
無題
>唖然さん
蹴球計画さんがおっしゃるのは、
①エトオの体勢は不自然である

②となるとエトオはボールに手が当たることを期待して手を体から離した可能性が高い

③故意にボールを手で扱うのはハンドである

④ハンドで得られるはずだったPKを得られずに敗退する”ということ”はアンチフットボール的である。
ということです。わかります?

それをエトオとバラックの2つの事例の状況の違い、バラックは横から走ってきたのか、それとも正面から身を背けたのか....etcに目をつぶって(恣意的に奏されたとは思いますが)「手が離れたこと」だけを切り取って「めちゃくちゃ」と評するのは乱暴な議論ではないでしょうか。

y2009/05/18 16:13z NAME[sid] WEBLINK[] EDIT[]
無題
すみません。はじめまして。
いつもフムフムと拝見しております。

フットボールにおいて、キーパー以外のプレイヤーが手を使ってはいけない、使った場合はそれなりの罰、さらに自陣エリア内であればPKが与えられることは、サッカーを始めたばかりの子どもでもわかることです。

ちょっと気になりましたのは、そのスーパーハイリスクな応対を、ピケ並びにエトーがエリア内で「ワザと」行い、それを審判は見抜けなかった、いや見逃した!…という論調で語られる方が多いなー、という印象を持っているのですが、しかしそうしますと、そのスーパーハイリスクな、普通なら子どもでもわかる、当然PKを与えられて然るべき行為を、この状況で言われているような「アンチフットボール」的なずる賢さとやらで、瞬間的に「ワザと」やってしまう、勇気のあるプレイヤーっているんですかね?予め、ハンドじゃないという判断がなされることが「予見されていた」なら、話は別ですけど。というか、みなさんその前提で話されてます?
ただ、もしそうなら、アンチフットボールうんぬん以前に、CLという大会自体が消滅するぐらいのゆゆしき事態だと思いますが。

まあ、ユニフォーム引っ張ったり足ひっかけたり倒したりしても「審判にわからなければ良し」が常識だし。。。へんなの。
アンチフットボールって、奥深いですね。
y2009/05/20 22:58z NAME[fish] WEBLINK[] EDIT[]
無題
>fishさん
試合中に大会のステータスを考えるような、集中できない選手がいるのでしょうか?
そんなことを天秤にかけたうえで「ワザと」やっていると考えるよりも、本能に近いレベルで失点を阻止しようと、思わず身体が動いてしまうと考える方が自然でしょう。
y2009/05/21 06:09z NAME[ehutaiby] WEBLINK[] EDIT[]
無題
こんにちは。

いささかセンセーショナルなエントリーですね。 studio c60 さんの心情がにじみ出ています(笑)
そのせいか、めずらしく論旨が捉えにくくなっているかもしれません。
(多くの方のコメントを読んでもそのように感じました。)

エントリーを読まれた方の、今回の趣旨を理解する助けとなるか自信がありませんが、勝手ながら studio c60 さんの論旨を整理させて下さい。(これまでのエントリーから窺えるものも含めています。)
・試合終了の笛が吹かれた時に得点の多い方が勝利する。それがフットボールである。
・得点の多少がフットボールであるか否かの基準ではない。
・ボール保持で圧倒し、相手の守備を崩すのも一つのフットボールであり、失点を極力回避し、一瞬の決定機を逃さないのもフットボールである。攻撃的か守備的か、わずかでも可能性があれば選手が攻め上がるべきか、可能性が高くても選手が攻め上がりを抑えるべきかは、志向性や戦略の文脈で語られるべきもので、フットボールそのものの文脈で語られるべきではない。
・アンチフットボールとは、イリーガルにプレーを阻止する行為である。ファールの対象になる行為がアンチフットボールである。
・アンチフットボールであるはずのファールを見逃すことは、この上なくアンチフットボール的行為である。

以上のことから、
・チェルシーがみせたサッカーはアンチフットボールではない。批判するなら志向性、戦略の文脈で批判するべきである。(ペップへの反論)
・誤審こそがアンチフットボールであり、特に、得点場面や得点に直結する場面での誤審は解消されなければならない。
・審判の誤審は、制度上に欠陥があるために起きている。アンチフットボールを解消するために、欠陥を是正しなければならない。(ビデオ判定ではなく、5審制導入に賛成)

こんなところでしょうか。外れているものがあればご指摘下さい。


それで感想ですが、どのように攻め、守るか。攻撃重視か、守備重視か。これらは志向性、戦略の問題でしかなく、どちらもフットボールだと私も思います。ペップの発言は、明らかに悔しさ、口惜しさが発した愚痴です。彼にもこのような稚気があるんですね。
と同時に、このエントリーからは studio c60 さんの「攻め倒さんかい!!」という思いも伝わってきます。バルサのプレイからのみ「アンチフットボール」のシーンを切り出したのは、その口惜しさのせいでしょうか(笑)
アンチフットボールの是正については、私もビデオ判定よりも審判を増やす方に賛成です。


最後に、これからコメントを書こうという方へ
このエントリーに対して感じたことを書く前に、他のエントリーをご覧になることをお勧めします。
読んだ後の方が、コミュニケーションのしやすいコメントを書き込むことができると思います。
y2009/05/21 06:34z NAME[ehutaiby] WEBLINK[] EDIT[]
無題
>ehutaibyさん
返信すみません、ありがとうございます。

>試合中に大会のステータスを考えるような、集中できない選手がいるのでしょうか?
>そんなことを天秤にかけたうえで「ワザと」やっていると考えるよりも本能に近いレベルで失点を阻止しようと、
>思わず身体が動いてしまうと考える方が自然でしょう。

ごめんなさい。私が言いたかったのはまさにそのことだったのですが、表現が稚拙で意味不明でしたね。失礼しました。
つまり、意図して「ワザと」行ったプレイであるはずがなく、しかし身体が反応してしまったとはいえ明らかに「ハンド」たるリスキーなプレイに対して、正確なジャッジがなされなかったことが今回の全てであって、それで「ユニフォーム引っ張ったり…」云々を引き合いに出して、同列に考えようとしてしまったばっかりに、締まらない論旨になってしまいました。スミマセン。審判5人制の実現は待たれるところですが、人員の確保や人件費等、運営面でもクリアすべき課題があるのでしょうね。


あと、自分のコメント再掲ですみませんが、
>予め、ハンドじゃないという判断がなされることが「予見されていた」なら

…「審判買収」「UEFAの陰謀」と仮定する方もいたみたいなので。いやらしい言い回しでした。
重ねてごめんなさい。


まさに今回は、studio c60さまやehutaibyさまが仰るとおりの、審判も含めた構造的な欠陥が問題なのであって、一応他のエントリーやブログもかなり拝見してきたつもりですが、それぞれのファン(もしくはアンチ)同士の、半ば感情が入り交じった論理性を欠く言い合い・けなし合いのような状況にすり替わっているのを見るにつけ、「そりゃ違うんじゃねえかなー」と感じてしまったわけです。

個人的には、チェルシーの戦い方には非常に感心しました。
"フットボールの一種"に対し"フットボールの別の一種"で返した、見事なアンサーだったと思います。
ちなみに私は、バルセロナ好きです。

y2009/05/21 19:27z NAME[fish] WEBLINK[] EDIT[]
フットボール
フットボールという言葉の定義が問題でしょう。
現行のルールの中で行われているゲームをフットボールと言うとすれば、ペップ(バルセロニスタ)の言うフットボールというのは彼らの理想のフットボールであって、すばやくパスを廻し、攻撃的で、観客を楽しませるスペクタクルなフットボールなのです。彼らはそれこそがフットボールと思っているのです。そうでないやり方(亀の子戦術、アウトブス戦術)は彼らにとってはアンチフットボールなのです。
つまりペップはフットボールという言葉を<観念的な意味>で使っているのです。そのことが理解できないとこの問題はいつまでたっても結論はでません。

誤診や審判の見逃しはいつでも起こりえます。
今回の件ではバルサは批判されているようですが、何年か前のチェルシー戦のテリーの決勝ゴールの時のバルデスへのチャージ、1レグでのバラックのイニエスタへのファール(間違いなくイエロー相当でそうすればバラックは2レグへ出場できなかった)等いろいろありますよね。
バルサのハンドを批判される方はコレについてはどう説明されるのでしょうか?
アンチフットボールという言葉を使って説明してほしいですね。
y2009/05/23 10:46z NAME[ランブラス] WEBLINK[] EDIT[]
無題
まずは言葉が生まれた『元』がバルセロナの選手、監督と言うこと。

もう1つはここでは『この試合』の何に対して『最もアンチフットボール』と見解しているのか。

1stレグは~とかじゃなくて・・。もう一度この記事を最初から読み直して理解しましょう。
y2009/05/23 15:37z NAME[ヨウ] WEBLINK[] EDIT[]
無題
いつも楽しく拝見しております。
決勝戦が終わってしまった後でこちらの記事を拝見したので、コメントを書くのが遅くなってしまったのですが、興味深いテーマですので感想を述べさせて頂きます。
個人的な意見としては、この試合は2戦を通してチェルシーが勝利に値したと思いますし、主審の判定には首を傾げざるを得ませんでしたので、審判の数を増やすべきというご意見も含めて全体的には賛同致しますが、エトーのシュートブロックの場面に関する記述には疑問が残りました。記事中では「審判の角度から見ると、脇か腕かの区別はつけにくい」と述べられていますが、ボールの当たった箇所が腋なのかか腕なのかをあの主審の位置・角度から見分けられないのであれば、審判をゴール横に置いたとしても角度的にハンドかどうかの見分けはつかないと思われます。(個人的にはビデオで見ても微妙ですが。)従って仮にエトーが故意にシュートを腕で防ぐことを狙ったアンチフットボール的行為を行ったのだとしても、あのプレーに対して笛を吹くべきだとは言い切れないと考えますがいかがでしょうか。
なお余談ですが、決勝はユナイテッドの中途半端な戦術に唖然としました。決勝についてもご意見をお聞かせ願えれば幸いです。
y2009/05/31 05:52z NAME[granada] WEBLINK[] EDIT[]
5人制導入か
いつも新しい見方が載っており大変参考になっております。

どうやら記事の通りの動きがあるようですね。
得点を取る事の重要さはルールの改正で、
不正行為は審判の増員や録画で対処して行くしかないと思います。
審判員の連携が心配ですが、もうそろそろきちんとした対策を立てるべきでしょう。
来年はすっきりとした勝利が欲しいですね。
y2009/06/01 09:52z NAME[ジローラモジローラモ] WEBLINK[] EDIT[]
故意か誤審かに関わらず
こんにちわ。久しぶりに蹴球計画を訪れたところみなさんの議論が白熱しておりましたので非常に興味深く拝見させて頂きました。
私は4年近くこのサイトでの週明け(試合後)の記事を楽しみにしておりましたが、チェルシーとバルセロナの判定をめぐるご意見の数々は蹴球計画様の記事を含めいささか判定に批判的すぎる気がしました。もちろん報われない選手や金銭的利害が絡むクラブ、またサポーターにとっては遺憾に思うことこの上ないですが、人が行うので絶対はない事は明らかです。審判も人です、ミスもします。そのために5人にすると言うのは理に適った事であり、良いことだと私は思います。問題はそれぞれの概念(アンチフットボール等々)ではなく「結果」だと考えています。
ex)エリア内でのハンド=PK、後ろからのスライディング=カード(場面や状況で異なりますが)
行動と結果を徹底して管理するために審判を増やすなり改善すればいいと思います。そしてその動きは起こっています。
しかし判定をめぐっての論議は白熱しやすく感情的になり過ぎます。同様に監督の発言も同じです、彼ら個人の発言は彼らの考えに過ぎません、「1stレグはガチガチに守られたから2ndレグは卑怯な事するな!」なんてよくある心理戦の一種ですよね?
故意か誤審かに関わらずより良いフットボールのための糧として取り上げて欲しかったです。あまりにも批判的な気がしましたので。もちろん大きな被害を被ったチェルシーはそんな悠長に受け入れられないかもしれませんが。こういう考え方もあるのではないでしょうか?
y2009/06/11 04:33z NAME[joe] WEBLINK[] EDIT[]


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