週休たくさんで主にスペインサッカーを分析
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「ドイツが敗れたこの一戦」

「びっくりやったな」

「結果にも驚いたが、内容はさらに驚きだった」

「ドイツは途中までなにもできなかった」

「先発はこう」



「クロアチアは、この形で前からプレッシャーをかけていく」

「24分にクロアチアが先制」

「これは不思議な得点だった」

「下の流れやな」

「まず、サイドから中で引いたフォワードにパス」



「フォワードは、下がりながらボールを保持」



「そこからサイドへ戻す」



「中央へクロスを上げる」



「これに対して、オレンジで囲まれたヤンセンとその後ろの青いスルナが反応する」



「ヤンセンはセルナよりボールに近い位置にいるように見えるが」



「後ろから決められてしまう」



「これは、通常、ありえないゴールやな」

「そうかね」

「まず、ヤンセンはクロスに対してセルナよりも良い位置にいたのに決められたというのがありえない」

「まあ、相手を見失ったというわけではないな」

「もう一つは、流れとしてありえない」

「ほう」

「まず、中央にボールが入った状況を考える」



「青が攻めで、赤が守りやな」

「ペナルティーエリア前でキープされると、ディフェンスはそこに集まる」

「当然やな」

「そうすると、その裏の赤いゾーンが空く」

「当たり前やな」

「これをカバーしようとすると、サイドの選手が中に入らざるを得ない」



「必然やな」

「そうなると、今度はその裏の赤いゾーンが空く」

「ドミノ倒しみたいなもんか」

「サイドディフェンスがそれを埋めるために下がると、下のように前を取られる」



「よくある光景であるな」

「つまり、中から外にボールが出た後というのは、逆サイドで下の二つが見合いになっている」



「常識やな」

「上の流れで不思議ことは、ヤンセンは裏を取られたわけでもないし、前に入られたわけでもないのにやられたいうことやな」

「ふむ」

「スペースの関係というのは下のようになっていて、①から②にボールが渡ると、③が空く。これは、サイドバックなら誰でも知っていて、クロスに対して十分にそこを意識している」



「ヤンセンも、もちろんそれがわかって動いているのが、上の一連の写真でわかるな」

「わかっていてやられたのが不思議やろ」

「まあそうやけど、そんな時は、ヤンセンの行動を拡大して見るとええんちゃうか」

「それは、こうやな」



「クリアできるポジションやな」

「それがこうなる」



「ボールは、白い選手の股間の下か」

「その股間の下に足を入れられてシュートを打たれる」



「ふむ」

「どういうことかと」

「あれやな」

「なんや」

「一枚目から二枚目へのつながりが読めんな」

「なぜかボールを通り越している」

「目測を誤ったのかね」

「誤るようなボールでもないし、難しい状況でもないし、そこでなにを間違えたかが謎やな」

「本人に聞かねばなるまい」

「そんなこんなの謎を残したものの、クロアチアが先制したことには変わりない」

「先制した後のクロアチアは方針を変更する」



「1-4-4-1-1で、自陣に引いた」

「明快なカウンター狙いということやな」

「この引いた相手をドイツはまったく崩せない」

「そこで、46分にヤンセンを下げてオドンコーを入れる」



「ラームが左に来て、フリッツが右サイドバックに下がるのか」

「65分にはゴメスを下げてシュバインシュタイガーを入れる」



「左に入ったわけやな」

「この配置というのは、なぜか懐かしい」

「それは、ドイツワールドカップのせいやな」



アルゼンチン戦やな」

「違うのは右サイドの二人だけという一致の良さ」

「結局、左サイドからクロスを上げる、という手段でしかドイツはチャンスを作れなかった」

「右がオドンコーじゃどうにもならんで」

「彼は本当に下手やからな」

「ボールを持ってない時に速いだけで、現段階では、サイドの選手の悪い見本でしかない」

「まず、空いている場所があると反射的にそこに走ってしまい、せっかくのスペースを潰してしまう。」

「スペースをとっておくということができない体質やな」

「そして、ボールを持っても相手に向かっていけない。ドリブルも反射的にスペースに流れる」

「ベティスでもよくあるな」

「そして、自分でスピードを上げ過ぎて、その上げ過ぎたことでミスをおかす」

「つらいな」

「サイドの選手が下手になるための条件をすべて満たしている」

「つらいな」

「ベティスでレギュラーになれないのも当然で、その選手がなぜドイツ代表に呼ばれるのか不思議やな」

「そういう時は、大体使い方の問題や」

「使い方か」

「例えば、ザンブロッタがそうで、バルセロナのように細かいつなぎを要求して使うと、こんな下手な選手はいないように見えるけど、イタリア代表のように、守った後、時々長い距離を走って思いっきりセンタリングを上げて戻ってくるような使い方をすれば、実に素晴らしい選手に見える」

「それにしても、オドンコーはないで」

「えらいこだわるな」

「この試合で出したパスのデータを見ると、オドンコーが20本で、シュバンシュタイガー24本なんや」

「ほほう」

「20分も先に出てきた選手が負けるというのはいかなることかと」

「今のドイツは、左利きやから、右に回る回数が少なくなるんやろな」

「チャンスになるのは、左を縦に行ったラームが、逆に切り返してクロス、中で頭で叩くというのが多いな」



「ドイツの1点も、まさにそこからうまれた」

「そういえばや」

「なんや」

「その時のポドルスキーのボレーで、一つ面白いことがあるので、それを見てみたいと思うんやけどな」

「また個人技術か」

「あかんか」

「あかんことないけどな」

「それはこちらというところで」

「また次回」

「ご機嫌よう」


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