週休たくさんで主にスペインサッカーを分析
「今大会注目の一戦」
「オランダ対イタリア」 「大方の予想をくつがえす結果になった」 「オランダの3対0」 「大差やな」 「まさに」 「とりあえず先発はこうだった」 「奇策はなしというか」 「両チームともに、メンバー表だけ見ると3トップになりそうではあるが、実際にはサイドを下げるのでそうはならない」 「開始のイタリアは、完全に1-4-1-4-1やしな」 「両サイドを上げると1-4-3-3になるけど、そうはならない」 「オランダの動きは下のようになる」 「スナイデルとファン・デル・ファールトで長くボールを動かし、カイト、ジオを長く走らせる」 「それをエンヘラールとデヨングが支える」 「オランダといえばポゼッションサッカー、つまり、ボールを長く保持することから相手を崩すサッカーで有名やな」 「このチームも基本的にそれを目指している」 「しかし、なによりも、カウンターの切れが凄まじい、というのがこの試合の結論だった」 「2点目、3点目は、絵に描いたようなカウンターから決まった」 「そのビデオは、日本から見られるのかね」 「その点は、お教え願えれば幸いかと」 「次に、イタリアの方に目を移す」 「カウンターを基調にして、ピルロからのパスで崩していこう、ということで間違いない」 「しかし、それは上手くいかなかった」 「先に点を取られたこと、ピルロをファン・デル・ファールトに押さえられたことが痛かった」 「自分から攻めなければいけない状況になったし、ファン・デル・ファールトはピルロと大のお友達のようにいつも一緒にいた」 「その状態で、どのような攻めがもっとも良かったかといえば、中に入るカモラネーシだった」 「下がって組み立てを助けては、前に出てドリブルから崩しのパスを入れ」 「実にいい働きだった」 「ここで、ガットゥーゾを代えて、誰かにパスをさばかせる、というのはあかんのかね」 「いや、十分にあるというか、それが普通の手やな」 「そして、63分、デル・ピエーロが左に入る」 「後半のイタリアは、球際の激しさを前面に押し出し、中に入るカモラネーシ、左を上がるグロッソなどが良い攻撃を見せた」 「ピルロは、マンマークを外すため、中央を外れ、盛んにサイドに動いていた」 「ただ、その影響もあってか、75分を過ぎて、ファン・デル・ファールトが疲れから動けなくなってフリーになる場面が増えたものの、パスがずれる場面が非常に多かった」 「ファン・デル・ファールトは完全に止まってしまった」 「ピルロにずっとついて、攻撃ではどんどんスペースに走って、あれで一試合は難しいと思うで」 「ところで、イタリアは弱いのかね」 「カウンターが使える状況なら、強いで」 「リードされてピルロを抑えられた時にどうするか、という話か」 「そうやな」 「逆に、オランダは強いのかね」 「カウンターが使えない状態で進み、ファン・デル・ファールトとスナイデルの体力が切れたらその後は難しいはずやな」 「となると、相手は耐久作戦でくるわけか」 「この後あたる、フランスとルーマニアは確実にそうやろな」 「小さいコンビの持久力が鍵ということか」 「その小さいについてやけどな」 「なんや」 「UEFAのデータページにチームの身長についてのってるんや」 「それがどうした」 「それを見るとわりと面白い」 「これか」 「上は、チーム平均身長で、国民平均身長世界一であるはずのオランダは、それほど高くない」 「ほぼ大会平均と同じやな」 「さらに、身長の分布図が興味深い」 「左端のオレンジ色が175cm未満の選手やな」 「いわゆる、小さい選手や」 「オランダより多いのは、スペイン、フランス、ポルトガル、トルコの4カ国か」 「オランダは、国民の身長が高い国のはずなのに、小さい選手の割合が大きい」 「上の4国は、生物学にある、赤道に近づくほど個体が小さくなるの法則と矛盾していないのが面白いな」 「さらに、右の水色の部分も面白い」 「185cm以上、いわゆる大きい選手の割合か」 「これも平均でしかない」 「大きい国のわりに、大きい選手をそれほど使わないということか」 「これはつまり、オランダがポゼンッションサッカー、ボールをつなぐサッカーを標榜しているため、小さくてもテクニックに優れた選手を好む傾向があることを示している」 「とは言えへんやろな」 「まあな」 「国民平均身長が大きい、サッカー選手も大きいはずだ、あまり大きくない、これはオランダがテクニックを重視するからだ、というのはあまりにも短絡的やしな」 「国民の平均とサッカー選手の平均でどの程度の差があるのか、国民の分布と選手の分布に差異はあるのか、それが国によってどう違うのか、監督によって代わるのか、年代ではどうなのか、といったことがわからんとなんとも言えへんしな」 「その辺をきっちりやれば、修論にはなるんちゃうかね」 「題名は、”オランダにおけるサッカーフィロソフィーによる身長選別に対する影響について”とかかね」 「じゅげむじゅげむみたいな題やな」 「そんなこんなで」 「また次回」 「ご機嫌よう」 「今回は、ルーマニア対フランスに関する簡単な分析もありますので」 「そちらもどうぞ」
再び、動画について
たびたび申し訳ありません。
今日、動画を見ようと繋いでみたところ、もう見れない状況になってました。 規制が入ったのでしょうか。 もしそうならば、残念です。 Re:再び、動画について
なんと。
日本からのアクセスが丸ごと規制されたのでしょうか。 教えていただきありがとうございます。 |
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