週休たくさんで主にスペインサッカーを分析
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「ルーマニアとフランスの試合は、今大会初の引き分け」

「おまけにスコアレス」

「攻撃面では、実に低調な試合だった」

「スコアの額面通りというかなんというか」

「先発はこう」



「まず、ルーマニアに注目する」

「試合開始直後のルーマニアは、システムがわかりずらくなかったかね」

「なんかへんな形に見えたな」

「その原因は、まず左前のムトゥやな」

「監督の頭の中では、1-4-1-4-1のはずで、ムトゥは下の図の半透明な位置にいることになっている」



「ところが、時間の経過とともに中途半端な位置に浮いていく」

「それで少し変な形に見える」

「1-4-1-4-1では、作戦としてサイドを浮かせることもある」

「この試合はそうじゃなくて、監督の指示に承服しきれないムトゥが勝手に浮いただけやと思うで」

「もう一つ、ルーマニアのシステムがわかりにくい原因は、マンツーマンを重視したディフェンスにもある」

「一度マークにつくと、ゾーンを越えてマークし続けるので、位置関係がわかりにくくなる」

「センターバックなんかフォワードが下がると、どんどんついて行くしな」

「そのセンターバックの穴は、ラドイが下がって埋める」

「マイナスに戻るボールに対しても、ディフェンスラインもあまり上げず、非常に古風ともいえる守備方針やな」

「攻撃では、キヴが要になってパスを回す」

「センターバックのタマーシュのクリアボールも攻撃の起点になる」

「ただ、前線が弱い」

「ムトゥは自分の役割に納得しておらず、ダニエル・ニクラエではフランスのディフェンダーに歯がたたなかった」

「この試合で、フランスキーパーのクペのセーブがゼロというのがそれを物語っている」

「相手の対策としては、キヴさえ潰しておけば大丈夫というのはある」

「それについては、フランスの方の動きが面白かった」

「先発の構造はこう」



「構造といっても簡単なもので、トゥラランが長いボールを蹴って、マケレレが前にでてボールを散らす。サイドは縦に走るという形やな」

「マケレレにさばかせてどうするという気もするな」

「そうはいっても、昔より狙ったパスが多くてええ感じやで」

「そりゃチェルシーでそうせざるを得ない状況が多いからであって、もともと上手いわけではないから限界がある」

「しかしまあ、フランスの攻撃の単純さというか変化のなさは際立っていた」

「ここにジダンを投入すれば凄いんやろうけどな」

「後ろが固いのは確かやしな」

「フランスはどうにもならんなあ、という感じで進んで、その交代が実に興味深かった」

「フォワードのアネルカ、ベンゼマを外して、ゴミスとナスリを入れた」

「そして、次のようになる」



「交代の後の前線の動きは目をみはるものがあって、キヴとラドイを厳重にマークしていた」

「まるで引き分けを狙いに行くような作戦やな」

「本当に勝ちに行こうと思うなら、前線を守備の負担から開放して、相手にある程度やられるけど、こっちはそれ以上にやり返す、という方法の方がいい」

「ところが、この負けない作戦」

「それほど叩きあいに自信がないんやろか」

「どうなんやろな」

「残りの相手が、イタリアとオランダであることを考えると、ここは思いっきり勝ちに行くべきではないかね」

「それで自分がこけたら元も子もないという考えやろな」

「その判断が正しいのか否か、今後の注目というところで」

「今回はこの辺で」

「また次回」

「ごきげんよう」


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