週休たくさんで主にスペインサッカーを分析
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「さて」

「スペインはまたも勝って負けなしのグループトップ」

「気味が悪いほどの順調さやな」

「プレーの落ち着きぶりは、デル・ボスケのチームらしい」

「まあそうなんやけど、この試合は、色々と不思議な部分があった」

「理解できそうで理解できないシステムがいくつか出てきた」

「先発はこう」



「トルコはまごうことなき1-4-4-2」

「スペインはというと」

「なんやろな」

「1-4-4-2のいわゆるロンボ、菱形バージョンに見える」

「それにしては、カソルラの位置がおかしいねんな」

「シャビと同じような高さにいることが多い」

「システムとしては、完全に左右非対称で、攻撃においては下のように動く」



「問題のカソルラは、左のウィングのような位置に上がる」

「組み立てが詰まるとシャビがその後ろに下がる」

「右サイドはほぼがら空きで、セルヒオ・ラモスの独壇場」

「サイドや、裏へ長いボールを送るのはシャビ・アロンソ」

「そのような組み合わせやな」

「こうしておけば、セルヒオ・ラモスとシャビ・アロンソの能力は使いやすい」

「デル・ボスケが対称性を崩す時は、選手のベクトルを矛盾なく噛み合わせるためであることが多い」

「しかし、それにしてはこの配置は変で、ビジャは左の方がいいし、カソルラは右の方がいい」



「極めて実験臭のする布陣やな」

「予選で実験とは男前やな」

「それにしても、カソルラは右利きなのかね、左利きなのかね」

「右やと思うけど、フリーキックでは、左で蹴る位置に立っていた」

「いわゆる、アストゥリアス人両効き理論のあらわれやな」

「誰も認めてへん理論やけどな」

「寂しい話やな」

「それはそれとして、上のように組むと、明らかに右サイドにスペースを残す」

「それは別に恐くない、というのが下の絵やな」



「左前にいるアルダは、中に入り、縦にはまったくいかない」

「実際に、トルコのそのスペースは死んでいるので、ビデオをお持ちの方はご確認いただければと」

「おまけに、後ろから上がってくるイブラヒム・ウズルメズは、まったく攻撃に効かない」

「セルヒオ・ラモスに完敗もいいとこだった」

「ラモスに負けたというだけじゃなく、普段からボール扱いに自信がないんやと思うで」

「相手が近づいてきただけで、すぐ半身になってボールを庇おうとするあたりは、そんな気配がある」

「デル・ボスケは、多分、彼の能力の低さを良く知ってこの形に組んだのと違うか」

「そうなんか」

「ハーフタイムの濃厚な挨拶を見る限り、トルコ時代の部下というか、一緒のチームにいたはずやで」

「そうかもしれん」

「以上のように、特殊な布陣で臨んだスペインであったが」

「上手くいったとはいい難い内容だった」


http://www.as.com/futbol/partido/Espana-Turquia-0279_10_08_0163_0650

「たまに現れるASの流れ図で、点が上に来るほど、そのチームが攻めていたと思っていい」

「開始から、スペインは鳴かず飛ばずやな」

「むしろ、5分あたりには、終わったに近いピンチを招いていた」

「前半どうなるかと見ていると」

「30分を過ぎたあたりで動きがあった」



「カソルラが逆サイドに出て、ビジャが左にくる」

「選手を得意な場所で使う、という意味ではこちらの方がいい」

「その後、トゥンジャイのパスからアルダに完全な形を作られるが、トラップミスで事なきを得て」

「前半は0-0で終わる」

「注目の後半」



「うむ」

「元通りやな」

「ビジャが左に来ることが多くなったのは違うが、基本同じやな」

「試合の流れも前半と同じ」

「トゥンジャイに危ない形でシュートを打たれるが、枠をそれて事なきを得て」

「迎えた58分」

「トルコが先に動く」

「セミフを下げてアイハン」

58分: セミフ→アイハン


「これは」

「なんというか」

「一歩引く形で1-4-1-4-1」

「これも難しい変化やな」

「それまでの分かれは、トルコにとって悪くなかった」

「その中で、システムを変える積極的な意味は薄い」

「誰かインタビューできる人に理由を聞いて欲しいところやな」

「トルコが選手を代えた2分後にスペインが先制」

「セットプレーから、セルヒオ・ラモスがミスで膝に当てたボールがちょうどピケの前に転がって得点」

「なんというか、デル・ボスケの運を感じるゴールだった」

「逆に、トルコにとっては最悪のタイミングでの失点」

「ここで、スペインはさっさと実験的配置をお終いにする」

64分: ビジャ→マタ


「ごく普通の1-4-2-3-1」

「鉄板システムやな」

「これに対して、点を取らなければならないトルコは再びフォワードを増やす」

72分: アルダ→ゴクハン、 カソルラ→シルバ


「やってることがちぐはぐやな」

「まあ不運な失点ではあったからしょうがない」

「監督としては、こういう形が一番嫌なんやけどな」

「この辺りから、無理に攻めるトルコの裏を取る形で、スペインのチャンスが増え始める」


http://www.as.com/futbol/partido/Espana-Turquia-0279_10_08_0163_0650

「トルコはそれでも行かなければしょうがないので、さらに行く」

85分: エムレ→サブリ


「1-4-3-1-2」

「やられたらやり返す布陣だったが」

「むしろ、一方的にやられそうなシーンを残しつつ試合は終了した」

「しかし、双方、短い時間に色々とチームをいじった90分だった」

「中でもポイントは、スペインの最初の謎布陣と、トルコが58分に引いた理由やな」

「その他の変更は、意味がわかりやすいんやけどな」

「上の二つはよくわからないので」

「何かご存知の方はお教えいただければと」

「あと、個人技術編として、足の甲で後方回転をかける、トゥンジャイ編がありますので」

「そちらもご覧いただければいうところで」

「また次回」

「ご機嫌よう」


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