週休たくさんで主にスペインサッカーを分析
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「さて」

前回に、ブラジルの設計なるものを見た」

「そこでは、ブラジルが意図的にファールをかけてくるゾーンがあるという話だった」



「それに対してドイツはどのような対策を取るのか」

「それが興味といえば興味だった」

「まず、ファールゾーンでボールを持たないことを基本としていた」

「持つとしたら下の状況」












「自分が前を向いていて、プレッシャーを受ける可能性がない」

「この時はボールを持ってもいい」

「しかし、自分が後ろを向いている、およびブラジルが噛み付きにきている」

「そういう時はさっさと蹴る」











「胸でもそらす」
















「このゾーンで無駄に長くボールを持たないように気を使っていた」

「その他には、そもそもそのゾーンを飛ばすという対策も見られた」

「次の例では、後ろ向きの選手にボールが入って素早く戻す」









「ここで前を向くことは、優先事項ではない」

「そして戻ったボールを前に蹴る」


























「これで大体ブラジルのゾーンを抜けている」

「さらには別の例」

「低いボールで中盤を抜く」

















「こうすれば、原理的にファールをされる心配はない」

「これは多分、一番最初に思いつく対策やな」

「長く持たない、ボールを早く動かす、先に前に当てる」

「カウンターの持つ特徴によく似ている」

「当然カウンターも狙っている」

「次はオスカルのパスを取ったところから始まる」




























































「ケディーラさんに脱帽せざるを得ない」

「ブラジルの守備が整わない隙を上手く抜けている」

「ファールゾーンで、長く持たない、ボールを早く動かす、先に前に当てる」

「後はカウンターを狙う、ボールを持つ時は、前を向いていてかつプレッシャーがない場合か、ファールゾーンを抜けてから」

「これを基本としていたため、ブラジルは狙ってファールをする機会自体、ほとんどなかった」

「それでも、機会を捉えてはやっていた」

「試合が壊れるまででは2回かね」

「最初がこれ」

















「これはボールを取るためというより、ワンツーなどを防ぐ目的で倒している」

「一部でモウ・アッタックと呼ばれるわざやな」

「そうなん」

「モウリーニョが監督になってから、マルセロはこの技を得意とするようになったからそう呼ばれる」

「聞いたことないけどまあええわ」

「2回目はこれ」



「この段階でもう危ない」

「横向いて下がりながらボールを持っている」

「このゾーンでのブラジルの好物ではないか」












































「予定通り」

「ナイスチャージ」

「監督が避けたかったプレーそのものだと思われる」

「ドイツは、これを食らわないように実に気をつけてプレーしていた」

「それはそれとして」

「なんと、結果は1-7」

「あらビックリ」

「当然敗因は、ということになる」

「やっぱり、ホームでブーイングされてしまったフレッジかね」

「彼だけに責任を押し付けるのは無理がある」

「しかし、前線が弱いというのは確かにあった」























































「マイコンがまさにブラジルの狙い通り、理想的な取り方をしている」

「しかし、最後はフレッジがパスをカットされて終わる」

「前の試合でも同じようなことがあった」

「ブラジルの9番なんだから、この状況からならもうちょっと、こうなんとかしてくれとは思う」



「こうってどうやねん」

「突破するとか、自分でシュートに持ち込むとか、こう色々だな」

「それは、単にないものねだりではないかね」

「まあそうやけど、もっとこう、チャンスになる何かをだな」

「言いがかりにしか聞こえへんで」

「なんかあるやろ、すっきりしない、もやもやっとしたなにかが」

「むしろこっちの方が、その気持になるんとちゃうか」



























「こんだけスペースのある状況で、勝手に横向いて後ろ下がってファールされたらそらあかんわな」

「ブラジルの前線が弱いとはいわれていたけど、それは確かにある」

「この試合はフッキさんがひどかったしな」

「20分までのプレーを見ていると、チャンスのパスが通らず、組み立てのパスは間違え、ドリブルで駄目な取られ方する」

「フェリポンも頭が痛い」

「やっぱりネイマールは必要やってんな、ということがわかる」

「ネイマールの代わりにオスカルを上げると今度は中盤からパスが出なくなる」

「攻撃のタレントがやたらと少なかったのが今回のブラジルとも言える」

「まさかブラジルでそんなことを言う日がくるとは」

「思い起こせば1994年」

「ローマリオ、ベベット、マジーニョ」

「そこにマジーニョを入れるのは違うだろ」

「そして思い出の2002年」

「ロナウド、ロナウジーニョ、リバウド」

「そりゃ点は取れる」

「それに比べて、今回は駒が足りない」

「でも、開催国で優勝を義務付けられている」

「きつい」

「優勝が義務とか戦力があってもきついに決っている」

「それなのに、ずいぶんと厳しい条件でやらないといけない」

「それもあって、前回みたような設計に至ったものと思われる」

「守れるし、点も取りやすくなる」

「でも、あれはできるだけ裏設計にしておく必要がある」

「表沙汰にできる設計ではないしな」

「多分、分かる人はブラジルのメンバー表を見た瞬間にわかる」

「しかし、どんなに疑われても、表向きは違うと言い張れるのが望ましい」

「だから最初のクロアチア戦はファールが5個しかなかったし、次のメキシコ戦も相手よりファールは少ない」

「トーナメント初戦のチリ戦も露骨なことはしていない」

「しかし、そこでPKまで行く大苦戦」

「一度負ければそれで終わりのトーナメント」

「これはもう奥の手を出さざるを得ない」

「というのがコロンビア戦だったと考えられる」

「ただ、出さざるを得なくなるのが早すぎた」

「あそこまでモロにやってしまうと、相手はもちろん、審判がそれを警戒する」

「それは非常にまずい」

「できれば、決勝までかくして、最後に無茶苦茶やって大勝利、優勝おめでとうが理想ではある」

「前回のオランダで、決勝はやったもん勝ちなのははっきりしている」

「しかし、今回のブラジルにそこまでの余力はなかった」

「結果的にはそうやな」

「でも、チーム事情的に優勝の可能性が一番高い設計の1つであったように思う」

「フェリポンの設計はフェリポン苦肉の設計でもあった」

「と思われるわけですが」

「いかがなものかと」

「しかしあれだ」

「なんだ」

「3位決定戦のブラジルはどうなるんやろ」

「そこは真面目に勝ちに行くしかないんちゃうか」

「選手はそうかもしれんけど、観客はどうするんやろ」

「やっぱりブーイングちゃうか」

「そうなるとかなりつらい試合になるで」

「オランダのやる気がなければ大丈夫」

「オランダは、またPKで負けた」

「ユーロ2000の後、オランダサッカー協会の人間が、いやー本当にPKで勝つ方法を教えて欲しいんだけどねー、と冗談気味に言っているのを見たことがあるが、目は笑っていなかった」

「そら、1992、1996、1998、2000とPKで負けたらそうなるわな」

「最近少し良くなったと思ったら、今回も結局PKで負けた」

「クライファートなんかつらかったかもしれん」

「まさに我が事やしな」

「まあ」

「そんなこんなで」

「気がついてみるとワールドカップも残り2試合」

「最後の結果を楽しみにして」

「また次回」

「ごきげんよう」

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