週休たくさんで主にスペインサッカーを分析
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「さて」

「なんだ」

「先日のバルサ編に引き続き、今回はレアル・マドリーをお届けしようかと」

「一方の雄というやつやな」

「デポル戦での先発はこう」



「去年見たような光景やな」

「マドリーだけを取り出すとこう」



「やっぱり去年と同じやな」

「去年と同じであるということは、強さも弱さも去年と同じということになる」

「つまり、昨シーズンの予言編で書かれたことが、今年も起こる可能性が非常に高いと」

「まあそういうことになる」

「マドリーの問題点としては、中盤で走れる選手がいないので中盤で前と後ろにぱっくり割れるというのが一番大きかった」

「そこから攻めてくる相手を、大金を注ぎ込んで集めたディフェンスとカシージャスのセーブで耐え、カウンターから前に残った選手が決める、というのが勝ちパターンやな」

「ここ数年のマドリーは、カウンター、セットプレー、サイドチェンジ、この3つで無理やり守備の歪みを乗り越えて勝っている」

「去年はそれにロビーニョのドリブルという要素が加わった」

「ところがその彼はシティに移籍」

「会長のカルデロンによると、”彼が泣いて頼むもんだから移籍させた”ということらしい」

「負け惜しみに聞こえるのは気のせいかね」

「どうやろな」

「去年のマドリーは、特にカウンターから、ロビーニョ、ラウール、ファン・ニステルローイの3人で点を取れるのが強みだったが、その1人が欠けたことになる」

「その代わりはロベンなのだが」

「他の2人と噛み合っていない」

「この試合では、1人で決めに行き過ぎていた」

「この辺りが改善されないと攻撃面で相当苦労することになる」

「おまけに、スナイデルがいないとフリーキックもさして脅威ではない」

「その点では、ファン・デル・ファールトをどこかで使うしかないかね」

「おまけに、彼がいないと、長いサイドチェンジを正確に通す選手にも欠ける」

「それもファン・デル・ファールトで補うことは可能やな」

「現状では、必殺技がどれも封じられていて、今後も苦労するのは確実やな」

「ファンのイライラは続くと」

「ちなみに、劣勢だったマドリーの交代は一度、80分に2人同時に行われた」

80分


「ラウール、グティが下がってドレンテ、デ・ラ・レーか」

「その2人が同時に下がるというのも、ちょっとセンチメンタルな気分やな」

「どんな気分や」

「まあ、これで良くなるということもなく、次の試合でどうなるのかが注目である」

「どうにもならん中でどうにかせなならんから、シュスターも大変やで」

「シュスターといえば、去年で辞めなかったのが不思議ちゃうか」

「スカウティングを元に、相手に合わせてきちんと対応を取るのが彼の流儀で、基本的に一つの戦いしかできないマドリーを指揮するのは合わないと思うけどな」

「去年、シュスターらしく戦ったのはクラシコくらいやな」

「今シーズンも、監督も辛く、観客にも辛い試合が続くやろな」

「観客はもうすでに切れかかってたけどな」

「その不満の的になっているのは、イグアインとディアラ」

「イグアインはちょっとしたミスで、”この下手糞”、”なんであんなのが居るんだ”と罵倒され、ディアラは、”あいつは本当に下手だ”と感嘆を表す句法が出る」

「ベルナベウの人々は、趣味に合わない選手に対してはとことん厳しいからな」

「イタリアから来たサムエルなんかは、それで潰されたようなもんやしな」

「マドリーにとっては、アウェーの方がプレーしやすい、という状況が今年も続くのか」

「なんか去年とほんまに一緒やな」

「始まったばかりだから、今後に期待をしたいところではある」

「マドリーがつまらんと、リーガ全体の勢いがつかんところはあるしな」

「一方のデポル」



「勝ちまくっていた、去年の後半とはがらりと変わった」
http://shukyu-keikaku.net/partido/0708/28_dep-mad/index.html


「5バックをやめて4バック」

「ごく一般的な1-4-4-1-1に戻った」

「トップはミスタ」

「一度得点王を取った後、どのチームでも控え暮らしが続いた」

「この試合では、先制点を頭で奪う活躍」

「アトレチコ時代も、一瞬の動きでマークを外し、シュートを決める技術は光っていたので、今シーズンの働きに注目したい」

「その後ろにベルドゥ」

「シャビ、イニエスタ、セスク系統の選手で、トップ下とボランチの中間に属する」

「実際にバルセロナの下部組織出身でもある」

「右はパブロ・アルバレス」

「非常に良く動き、パスにおいては、蹴る直前まで意図を隠すことができる」

「左にグアルダド」

「この試合では、セットプレーからの見事なクロスで2点をアシストした」

「しかし、動きの中では判断ミスとパスミスが多い」

「今後、それがどれほど良くなるかが鍵であり、それがデポル自体のパフォーマンスにも影響する」

「ボランチは右にセルヒオ」

「とにかく上手い」

「ボールを持つ時間と離すタイミングが絶妙やな」

「自分に引き付けなければいけない時は、十分に引き付けるし、相手に囲まれた状態でも一瞬のパスフェイクや体の向きの変化でパスを出す時間を稼ぎ出すことができる」

「昔から上手かったけど、歳を経ていいワインになった感じやな」

「今のうちに、そのプレーを味わっておきたい」

「セルヒオのやや左後ろにデ・グスマン」

「とにかく守備面でよくなった」

「体を合わせる場面で、強引に相手の前に捻じ込んでいくシーンなどは、マウロ・シウバを思い起こさせる」

「意味不明なパスミスは相変わらずやけどな」

「ドリブルも以前より控え目やな」

「右サイドバックにラウレ」

「この選手はデータ取得中ということで」

「左サイドバックはフィリペ」

「ドリブルとボールキープ、クロスについては良いのがわかっている」

「守備面でもロベンを縦に行かせなかった」

「ただ、この試合では、グアルダドのヘルプがよく行き届いていたので、純粋な一対一での対応や、ポジショニングなどは今後見ていきたいところではある」

「センターバックの右はロポ」

「暴れん坊ロポやな」

「警告と退場の多さで有名ではある」

「ただし、競り合いや空中戦には滅法強い」

「しかし、最終ラインでのパスミスやコントロールミスもお手の物である」

「その左にゼ・カストロ」

「彼については、去年かなり詳しく解説した記憶がある」

これや、これや、これやな」

「まとめると、ボールを持って組み立てればリーガでも抜群だが、守備者として致命的に弱い」

「ハイボールにも競り合いにも弱く、ポジショニングはずれ、読みも外れる」

「いいことなしやな」

「去年は、結局、”さらば、ゼ・カストロ?”という副題がついた試合を最後に、本当に使われなくなった」

「デポルのセンターバックの組み合わせはじつに興味深い」

「ロポとゼ・カストロ、まるで正反対の特徴を持っている」

「これはいいコンビになるのではないかと」

「淡い期待を抱いてもいいが、47分、ファン・ニステルローイに決められたシーンで、下がるラウールを簡単にフリーにしてしまっている」

「基本的に、守備を最初に考えるロティーナに外されないように頑張っていただきたいと」

「いうところで」

「それにしても、ゼ・カストロ大好きやな」

「組み立てがきちんとできるセンターバックというのは極めて貴重だから、なるべく消えて欲しくないんやな」

「そういえばや」

「なんや」

「ふとサンプドリアの試合を見たのだが、左のセンターバックが良い組み立てをし、極めて正確なロングパスを蹴っていた」

「アッカルディか」

「調べたところ、これまでそれほど試合に出場していない」

「なんか問題があるのかね」

「遅いとか、空中での競り合いに弱いとか、大体そのような理由だとは思うが、なにしろ過去の試合を見たことがないのでなんとも言えない」

「もしご存知の方がいらっしゃいましたら」

「お教え願えれば幸いであると」

「いうところで」

「今回はこの辺で」

「また次回」

「ごきげんよう」


おまけ:
デポル交代後
79分


61分 ミスタ → リキ
73分 リキ → ブラボ
79分 パブロ・アルバレス → フアン・ロドリゲス

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