週休たくさんで主にスペインサッカーを分析
「さて」
「派手な試合であったな」 「3対3の同点」 「よく得点が入った」 「色々あったけど、結局もとのもくあみのような試合だった」 「先発はこう」 「ビジャレアルは、イバガサが先発なのがちょっと意外やな」 「それよりなによりアルベルダが右サイドバックであるということに注目せなあかんやろ」 「去年は、アリスメンディがそこをやってたから、インパクト的にはどっこいどっこいやな」 「前半は、つなぐビジャレアルに対して、バレンシアのカウンターがばかばか決まった」 「絶対にリスクを犯さず、ひたすら守って相手の隙を突くことが心情の今のバレンシアにとって、どんどん前に来るビジャレアルは、合口のいい相手ではある」 「スコアもあっという間に2-0とリードした」 「大丈夫かビジャレアルと思っていると、前半終了にかけて持ち直してくる」 「そして、ハーフタイム直前にコーナーキックからフエンテスがゴール」 「2-1で後半へ」 22分:ゴンサロ→フエンテス、46分:エグレン→エジミウソン 「開始からエジミウソンが入る」 「ちなみに、前半途中でゴンサロが怪我をした関係で、センターバックにフエンテスが入っていた」 「しかし、エグレンをエジミウソンに代えたのはなんでかね」 「外から見ていると、イエローをもらっていたので、そこでの守備が甘くなることを嫌った、という理由しか思い浮かばない」 「後半になると、バレンシアの守備組織がゆるみ、ビジャレアルのチャンスが多くなる」 「ただ、カウンターで裏を取られた時の危うさというのは変わらず、バレンシアにも十分にチャンスがあった」 「60分過ぎから、次々と交代が行われ、下のような配置に変わる」 61分:モレッティ→デル・オルノ、63分:ブルーノ→ピレス 65分:フェルナンデス→マドゥーロ、72分:アルビオル→エドゥ 「ビジャレアルは、ピレスとイバガサを中盤に揃えて、両サイドバックを上げる」 「点が欲しい時のいつものやつやな」 「これからがエキサイティングで、まずは、76分にピレスとイバガサの絡みからジョレンテが抜け出してシュート」 「一度は止められるが、跳ね返りを叩いて2-2の同点」 「勢いに乗るビジャレアル、と言いたいところだが、その直後、79分にコーナーからエドゥが決めて3-2」 「再びバレンシアがリードを奪う」 「亀作戦+セットプレーのバレンシアが勝利を収めるかに思われたが」 「83分、カプデビラが、相手ペナルティーエリアでドリブルを始める」 「彼が、相手のペナルティーエリアでしかけるというだけでも事件やな」 「しかも、あろうことか、ホアキンが切り返すカプデビラの体を押さえて倒し、PKの笛が鳴る」 「吹いたのは、高名なメディーナ・カンタレッホ」 「これをロッシが決めて同点」 「そのまま終了」 「実に様々な出来事があった後半であった」 「ここ3試合のビジャレアルは、1引き分け2敗」 「成績はようないな」 「確かにそうやけど、試合内容を見ると、色々な意味で本当に良くできたチームやと思うで」 「予算を見ると特にそうやな」 「まず、マルカの年鑑を信用するとして、ビジャレアルの今年の予算は、1ユーロ120円計算で76.6億円」 「それを1として、他の上位チームと比較すると次のようになる」 レアル・マドリー 6.3 バルセロナ 5.9 アトレチコ 2.7 バレンシア 1.9 セビージャ 1.4 「全て、ビジャレアルよりお金持ちやな」 「そして、ここ3試合は、バルセロナ、レアル・マドリー、バレンシア」 「その前に負けたセビージャにしても、ビジャレアルよりは予算が多いのか」 「ここ3試合で、一番貧乏なバレンシアでも、69億円ほど予算が多い」 「レアル・マドリーなんか、400億円以上予算が多い」 「頭でそんなもんだろうと知ってはいても、改めて見ると脳味噌がくらくらする数字やな」 「子供銀行みたいな金額やしな」 「まあ、そんな中で、守備一辺倒にならず、切り合って良い試合や互角に近い試合ができるというのは恐ろしい話やで」 「相対的に少ない予算の中で、ええ選手を揃えてるのが大きいのかね」 「ゴールキーパーからディフェンスラインは実にいい」 「ゴンサロに怪我が少なければ、ゴディンの読みの空振りが少なければ、アンヘルのクロスがもっと正確なら、カプデビラがインサイドキックをちゃんと蹴ってくれれば、とか色々あるけど、十分な選手が揃っている」 「ボランチなんか、これ以上の選手を4人擁したチームはほとんど存在しない」 「特に、単体としては、エグレンがヒットやな」 「こんないい選手がおったのかというくらいええ選手やな」 「ただ、チーム全体とボランチの関係を見ると、あやしいところがある」 「左サイドとの関係やな」 「例えば、ピレスを使うと、どうしても前にいきっぱなしになることが多いので、その裏のスペースを左のボランチが埋めざるをえない」 「そのような任務には、走力があって、小回りが効いて、体の付け合いに強い選手が望ましい」 「例えば、ロナウジーニョの後ろを押さえていたダービッツ、ビジャレアルでいえば、リケルメの後ろを押さえていたソリンのような選手やな」 「ところが、今はエグレン」 「拠点向きやな」 「サイドに走る選手がいて、エグレンを中央に置き、中盤の芯としてゾーンを抑えるような使い方が向いている」 「左サイドに走って走って90分という選手がいないのも、戦術的にはつらい」 「例えば、バルサのアウベス、マドリーのセルヒオ・ラモスのように、長い距離を平気で上がってくる選手に対して、守備面で苦労する」 「1人マタのような選手がいれば、戦術面で幅がでるのでいい」 「後は、フォワードに決定的な選手がいないのが一番つらい」 「去年、同じことを言って、大いに外した人がおったけどな」 「ニハットが大復活して18点決めるとは予見できなかった」 「それでも同じことを言うのかね」 「ビジャレアルが順位を争うチームにいるのは、マドリーのファン・ニステルローイ、バルサのエトー、バレンシアのビジといった選手やから、誰かが突然悟りでもひらかない限り、やっぱりつらいと思うで」 「いいフォワードには金がかかる、というのはあるけどな」 「予算の差が一番もろに出るのがこのポジションやから、しょうがないといえばしょうがないねんけどな」 「しかし、チーム構成を見ると、リケルメがいたころに比べて、つらい部分が多いな」 「それでも、チャンピオンズを戦いながら、リーガでチャンピオンズを狙える位置にいるというのは見事なもんやで」 「成績だけでなく、ピッチ上では、苦労しながらもきちんとボールをつなぐサッカーをしている」 「ペレグリーニは偉大であると」 「そういうまとめかね」 「あかんか」 「あかんことないけど」 「ならええわ」 「ところで、この試合で1つ思ったんやけどな」 「なんや」 「ペレグリー二は、苦労するのがわかっていて、サッカーをプレーすることを主眼にチームを組んでるわけや」 「そうやな」 「一方のバレンシアのエメリは、金も選手もありながら、教科書から抜け出てきたようなみもふたもないカウンター+セットプレーのサッカーをするわけや」 「理論派やな」 「はたして、どっちにしたところで結果は大して差はないから、それなら少しでも世の中が面白くなる方向に向かって欲しい、と思うわけやけどな」 「言いたいことがわからんのだが」 「この試合、前半のはじめの方がバレンシアで、後半になるほど、差がなくなったやろ」 「そうやな」 「それは、バレンシアは組織による守備と攻撃を重視していて、時間がたつほどそれを保つ体力が切れて不利になっていったわけや」 「それは、1つの理由やな」 「ビジャレアルの方は、きちんとボールをつなぐ技術を重視していて、そういう選手をそろえて、そういう訓練をしている」 「それがどうした」 「技術も、時間の経過とともにそのレベルが落ちるものだが、その落ち方は体力よりは少ない」 「疲れて動けなくなる度合いより、疲労による技術の劣化の方が少ないということか」 「それを概念図にすると次のようになる」 「これはなんや」 「チームのパフォーマンスを体力+技術であわらしたもので、Valがバレンシア、Vilがビジャレアルで、元気な時と疲れた時について描かれている」 「それはいいとして、意味がよくわからんわけや」 「元気なうちは、体力に頼る部分の大きいバレンシアの方が有利だけど、疲れると体力がごっそり減って、技術に頼る部分の大きいビジャレアルと同じようなパフォーマンスになる、とうことをあらわしてる」 「グラフの減り具合は、どうやって決まるんや」 「体力は比で減る、この場合だと、両者半分になる。技術は差で減る、この場合だと両者同じ量だけ減っている」 「また怪しいモデルを」 「言いたいことは、疲れた時を考えると、両方たいして変わらんということや」 「でもそれやったら、前半上に行ける分、バレンシアの方が有利やろ」 「そう思うやろ」 「なんやひっかけか」 「そこに、士気、つまり、やる気やモチベーションの高さというのを加えると下のようになる」 「わかったようなわからんような図やな」 「選手の根本にあるやる気は、疲労により変化しないという考え方やな」 「なんでバレンシアよりビジャレアルの方が士気が高いのかね」 「そりゃお前、選手にとってどっちのサッカーをやってみたいかを考えたら、当たり前のことやろ」 「そんなアホな」 「息をひそめて守りを固めて窒息するようなサッカーより、相手と切り合う心意気を持ったサッカーの方が、大抵の選手にとってやる気になるやろ」 「イタリアは違うかもしれんで」 「ここはスペインや」 「そうやけどな」 「おまけに、疲れた状況で、自分達にとって悪い事態が起こった時にどうなるかを考えると、次のようになる」 「バレンシアの士気は減って、ビジャレアルは増えるのか」 「例えば、0-0で来ていて、75分に失点した場合、ひたすら守備をしていたバレンシアはがっくり来るだろうし、そこからの反発力にしても、最初から点を取る気でいるビジャレアルの方が強かろうと思うわけや」 「それはあるかもわからんな」 「それやこれやを考えると、結局、世の中最後は大して変わらへんのやから、ごにょごにょ理屈をこねんと、初めての人が見ても面白いサッカーをやればええのに、という話や」 「まあ、上のモデルが正しい根拠がなにもないのだけが弱点やな」 「それは話が逆や」 「何が」 「世の中そんなもんちゃうか、という話が先にあって、それを視覚化するために適当なモデルをでっちあげただけやから、話が逆や」 「それにしても、極論やな」 「金のことを考えても、そうやと思うけどな」 「大金がかかってるからこそ、危険を犯さず、石橋を叩いて行かなあかんのやろ」 「それが間違いで、クラブも企業やねんから金を稼がなあかん、金を稼ぐには商品を売らなあかん、売る商品は試合なんやからそれに魅力がないとあかん、魅力というのは一つに初めての人が見ても面白いサッカーをする、ということやと思わんかね」 「そうきたか」 「放映権料と広告スポンサー料で食ってるようなもんやから、これかは、コンテンツの魅力を高めていかんと生き残っていけへんと思うで」 「なんか、どっかで聞きかじった言葉を並べてるだけやろ」 「ようわかったな」 「それに、カウンター+セットプレーはサッカーの最適解の一つやから、それを否定することはできんやろ」 「このタイプのチームの恐怖は、バレンシア対バレンシアになったときで、両方リスクを犯さないなら、なんとも言えない試合になる」 「そうかね」 「さらに言えば、こういうサッカーだと、監督がずーっと選手の尻を叩いていなければいかんようになるから、エメリも擦り切れてしまうのではないかと思うわけや」 「それは、今後見ていかんとわからん話やな」 「そうやけどな」 「そんなことより、この試合を見て、ふと下の配置が思い浮かんだんやけどな」 「アホというかなんというか」 「面白いやろ」 「アホほどマニアックなだけやな」 「果たしてこれらの選手に共通することは何か」 「おわかりになる方は」 「重度のリーガマニアかと」 ・ ・ ・ 「さて」 「正解は、全員アストゥリアス人であるということやな」 「アストゥリアスというのはスペインの北の海岸線の真ん中西側にある」 「オビエドとかがある地方やな」 「なんでそんな想像が浮かんだんや」 「なんか、共通項があるような気がせんかね」 「とりあえず、みんな働き者であるということやな」 「マークをすれば最後まで外さないし、味方がピンチと見ると足がつっても反吐が出ても助けに戻る」 「話がきたないな」 「おまけに、両足とも利く選手が多い」 「カソルラ、ルイス・エンリケのレベルは非常に高いし、ビジャもそうやな」 「そんなところで、ふと気になったわけや」 「サンプルが少ないから、なんとも言えんところやけどな」 「その辺りがどうかということも考えつつ」 「今回はこの辺で」 「また次回」 「ご機嫌よう」 「今回の個人技編はこちらにありますので」 「よろしければそちらもどうぞ」
これは、「インステップからインサイド、表」の続きである。
これまで、正しいインサイドキックの蹴り方、インステップからインサイドへの変換を見て来た。 それらの技術は、下のように相互に関連している。 それぞれのキックは、下のようにあわらされる。 すべて右足でボールを蹴る場合である。 青い線は体の向き、赤い線はフェイントで見せるパスの方向、白い線は実際のボールの動きをあらわす。 インサイド表 インサイド表裏 インサイド表表 ステップサイド裏 ステップサイド表 インステップ インステップは、体の正面に対して軸足方向に強く蹴るだけでなく、そこからインサイドを用いて左右に変化させてこそ真価を発揮する。 その蹴り分けにおいて使用する技術は、インサイドによる蹴り分けと多くの共通点を持つ。 インサイドでの蹴り分けの基となるのは、体の正面に対して軸足方向に蹴るインサイドの表である。 それぞれの技術を通して、インステップとインサイドという、まったく異なる蹴り方が関連を持つ。 これには、次のような利点がある。 まず、個々の技術が独立している場合より容易に習得することができる。 これは、一つの技術を習得することが、他の技術を習得する際に助けとなるからである。 次に、個々の技術が独立している場合より実戦の応用において有利である。 試合においては、様々な状況に遭遇し、それにより蹴り方を変化させなければならない。 上の体系を把握している場合、最初から変化が織り込まれているため、対応が容易である。 また、技術が連想式に記憶されるため、ばらばらな状態に比べ、取出しが容易である。 これは、変化への即応性を高め、いわゆる「ひらめき」を助けるはずである。 選手に教える技術は、上のように相互に、なるべく段差が低くなるように関連づけられている必要がある。 例えば、嘘の蹴り方である、パター型のインサイドでは、このような体系をつくることはできない。 蹴り方のメカニズムがあまりにもかけ離れているため、どうあがいてもインステップにつなげることはできない。 また、間違ったパター型では、インサイドで蹴り分けることすらできない。 実際のプレーにおいて、このような蹴り方は役に立たない。 パター型が一般に流布していることは、サッカーにおいて、それぞれの技術がばらばらに存在していたことの1つのあらわれである。 今後、個々の技術を、なるべく段差の低い状態で統合した、下のキックサークルを内包するような体系をつくることは、非常に大きな意味をもつ。 稿の最初に戻る
これは、「インサイドキック、表表、近距離」の続きである。
インステップを用いたフェイントから、インサイドでスルーパスを送る例を見る。 図の状態から、インステップでシュートを打つように踏み込む。 インサイドへ移行する。 画質の関係で見にくいが、軸足のつま先が外に開く。 体が、蹴り足方向へ傾いている。 足の下をボールが抜ける。 抜けた後は、下の形になる。 この場合、オフサイドであるが、一対一での駆け引きという点では、攻撃側が勝っている。 このインステップからインサイドの変換を、インサイド表表変換と比較する。 アイディア 真っ直ぐな踏み出し つま先を外に開く 着地 インパクト 出すパスの長短の差により、モーションの大小はあるが、非常に似通っている。 モーションが似ていることは、2つがメカニズムにおいて共通点を持つことを示している。 2つは、インステップからインサイド、インサイドからインサイドの変換であり、一見まったく異なる。 しかし、それらに共通項があるならば、両者を関連づけ、1つの体系に統合できる可能性がある。 もし、統合されれば、一方の技術を習得することが、他方を習得する際に助けとなる。このことは、技術の上達において非常な大きな意味を持つ。 一つ一つがばらばらに存在するのではなく、それらが相互に関係を持ち、その間を小さな段差で移行できるような技術体系が存在するならば、習得のしやすさ、実戦への応用という面で極めて有利である。 次に、その点について見る。
これは、「インサイドキック、表から表への変換」の続きである。
下の状態から、右足を踏み込む。 軸足の着地に向けて、膝が外に向けて開く 軸足着地 体を蹴り足側に傾けながら、体の正面に近い方向へのパスに釣られた選手の下を抜く。 パスが通った後 パスの距離が短く、モーションがコンパクトながら、原理は、前回のインサイドの表表変換とまったく同じである。 インサイドの表表変換について、下の3つのパスを見た。 長い距離でも短い距離でも、ピッチの中央でもサイドでも、前へのパスでも後ろへのパスでも、どの場合にも有効であり、応用範囲の広い技術と言える。 次に、インサイドキックとインステップキックを統合することを考える。
これは、「正しいインサイドキックとは」の続きである。
これまで、表から裏への変更として、インサイドキックで、軸足側から蹴り足側へパスの方向を変える技術について見た。 ここでは、その逆、蹴り足方向から軸足方向へ変更する技術について見る。 下の状況で、画面左側の選手がボールを持っている。 ここでは、下のオレンジで囲まれた守備者の動きに注目されたい。 守備者は、画面手前側に動いている。 これは、その方向へのパスを読んだからである。 実際のパスはその後ろを通る。 この場合、赤いパスで守備者を黄色い方向に動かし、その裏に白い矢印のパスを通している。 このキックフォームを見る。 特徴は、真っ直ぐな踏み込みから、軸足を外側に開いて着地すること、体を蹴り足側に倒すことである。 軸足を踏み出す。 ここまでは、ほぼ真っ直ぐに踏み出している。 ここから膝とつま先を開きが大きくなる。 着地 インパクト直後 インパクトの辺りから、体のひねりが大きくなる。 ここでは、赤い矢印のパスを見せ、白い方向に変化させている。 表のインサイドから、さらに表方向、つまり、軸足側にコースを変えている。 その意味で、インサイドの表裏に対し、インサイドの表表と呼ぶことができる。 同様の蹴り方が、他の場面でも見られる。 画面左側、中央付近の選手がボールを持っている。 ここから、画面右方向へパスが通る。 ここで、ワンタッチの後、ラインの裏にパスが通り、ゴールが決まる。 パスの方向とディフェンスの動きを見る。 下図において、白で囲まれたのがパスを出す選手、オレンジで囲まれたのが守備者である。 ボールコントロール時 インパクト直後 2つの図を比べると、オレンジで囲まれた守備者が、より中央へ移動したことがわかる。 実際のパスは、守備者が移動した後を通る。 この場合、赤いパスで守備者を黄色い方向に動かし、その裏に白い矢印で示されるパスを通している。 このキックフォームを見る。 遠景のみであるが、全体の動きは、上で見た蹴り方とよく似ている。 ここで見た、2つのパスを比較すると、下のようになる。 原理は同じである。 また、これとほぼ同じパスが、以下の動画の最初に見られる。 http://jp.youtube.com/watch?v=W07T-3j74SY この蹴り方では、下の図のように、赤い矢印から、青い矢印に方向を変化させることができる。 変化の方向は、蹴り足方向から軸足方向だが、2つの矢印とも体の正面より軸足側にある。 以前に見た、インサイドの表から裏への変換は、下のようになる。 この2つを用いれば、インサイドの表を軸として、左右両側に蹴り分けることができる。 これは、実際のプレー、特に相手との駆け引きにおいて有効である。 相手を騙すためには、体と軸足のつま先が最後までフェイントのパス方向を向き、ボールと足が実際にその方向にパスを出すことのできる配置である必要がある。 (参考) しかし、ここで述べた、インサイド表表変換においては、軸足を踏み出し方向から変化させなければならず、また、体を蹴り足側に倒さなければならない。 フェイントの効果を増大させるためには、これらの変化をできるだけ遅らせるとよい。 パスコースを変化させようと思うと、踏み出しの早い段階で、つま先を大きく蹴る方向に開いてしまう選手は多い。 それでは、簡単に意図を読まれてしまう。 次に、この蹴り方をより短い距離で使う例を見る。 その後、インサイドキックとインステップキックを統合した形で技術体系をつくることを考える。 |
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