週休たくさんで主にスペインサッカーを分析
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ロングシュートにおける、弓型と楔型の動作特徴を比較する。


・手の動き

-弓型の手の動き
腕を伸ばし、大きく回す

クリスティアーノ・ロナウド




バラガン




-楔型、手の動き
エウゼビオは、手を大きく回す。
バルボについては不明。

エウゼビオ、バルボ







・踏み込み、姿勢

-弓型の踏み込み、姿勢
体をそる
軸足はやや飛ぶように踏み込む

クリスティアーノ・ロナウド






バラガン




-楔型の踏み込み、姿勢
上体をそらない。
上からかぶせるように踏み込む
背筋は立ったまま、胸から頭はやや前傾

エウゼビオ、バルボ







・フォロースルー

-弓型のフォロースルー
蹴り足は軸に巻きつくように動く
上に伸びない

クリスティアーノ・ロナウド









バラガン









-楔型のフォロースルー
足を前に抜く
全体として上に伸びる、跳ねる

エウゼビオ、バルボ









以上において、類似性は、ロングシュートの手の動きにのみ見られる。
弓型、楔型は、同じインステップと呼ばれるキックであるが、いわゆる、フォーム、モーションは、大きく異なる。
その動作の違いは、性質の違いを生むはずである。
次回は、その点を見る
これは、弓型、楔型のインステップキックの続きである。
ここでは、それぞれの動作の特徴を比較する。
最初に、エリア付近からのシュートを見る。


・手の動き

-弓型の手の動き
腕を伸ばし、やや斜め上側から大きく回す

モイセス






カカー






-楔型の手の動き
走る(歩く)動作から、そのまま引く。肘は肩より下。

クリスティアーノ・ロナウド








エウゼビオ









・踏み込み、姿勢

-弓型の踏み込み、姿勢
体をそる
軸足はやや飛ぶように踏み込む

モイセス





カカー





-楔型の踏み込み、姿勢
上体をそらない。
全体的に、落ちるように、上からかぶせるように踏み込む
背筋は立ったまま、胸から頭はやや前傾

クリスティアーノ・ロナウド






エウゼビオ










・フォロースルー

-弓型のフォロースルー
蹴り足は軸に巻きつくように動く
上に伸びない

モイセス







カカー








-楔型のフォロースルー
足を前に抜く
全体として上に伸びる、跳ねる

クリスティアーノ・ロナウド







エウゼビオ







次に、ロングシュートにおける、両者の特徴を比較する。
・楔型を用いたロングシュート
(エウゼビオ、画像出典:Eusebio, The King

-シュート地点



位置を示す線は見えない。以下の図から推察して、ゴールまで30m以上の距離だと考えられる。

-モーション




























上体をまったく後ろに反らぬこと。


シュート後の姿勢


ともに楔形のインステップであることを示している。

モーションの中で、特にシュート後の姿勢は特徴的である。



蹴り足と上体がほとんど地面に平行になる。
独特であり、エウゼビオのポーズとでも名づけるべきものである。

エウゼビオのモーションを、バルボと比較する。























踏み込み時の上体の立ち方


シュート後の姿勢


類似性が高い。
バルボ、エウゼビオともに楔形を用いている。
このことは、楔形が遠距離においても有効であることを示している。

次回は、楔形と弓形の特徴について見る

遠距離からのインステップキック実例先頭に戻る
楔型


弓型


楔型インステップキックによるロングキックについて、アベル・バルボ、エウゼビオ・ダ・シウバを例として見る。
この2人を取り上げる理由は後に述べる。


・楔型を用いたロングシュート
(アベル・バルボ、画像出典:Abel Balbo goal

-シュート地点



-モーション

ボールを追う、赤い選手がバルボである。



































以上のキックが、楔型であるか否かを見るため、弓型を用いたクリスティアーノ・ロナウドのものと比較する。

軸足の踏み込み




蹴り足踵の最高点



フォロースルー





以下、両者の差を見る。

踏み込み時の姿勢


クリスティアーノ・ロナウドは大きく後方にそっている。
バルボにそのような動きは見られない。



右のクリスティアーノ・ロナウドは軸足から肩にかけて全体に斜めになっている。
これに対し、左のバルボは上半身は鉛直方向に伸びている。

フォロースルー





右のクリスティアーノ・ロナウドは、体が横に流れている。
左のバルボは、体が縦に閉じている。

以上は、バルボのキックが楔型であることを示している。
楔型のインステップキックでも、十分遠距離からシュートを決めることができる。

次に、別の選手の楔型によるロングシュートを見る。
・弓型を用いたロングシュート
(バラガン、画像出典:Depor 1 - Getafe 0

-シュート地点



-モーション
















これは、非常に制御距離の長いキックの例である。
前方に大きく踏み込み、上体を大きく後ろに傾け、蹴り足を外から回し込むように蹴る。
蹴った後、蹴り足が軸足に巻きつくような動きをともなうことからも、旋回の強調されたキックであることがわかる。

ここまで、弓型によるロングシュートを見た。

次に、楔型によるロングシュートを見る。


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