週休たくさんで主にスペインサッカーを分析
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これまで、技術ミニマムとその具体的な構築例を見た。

ここでは、構築の際に注意すべき点を見る。

正対から、下の形の見合いを考える。



蹴り足側へのドリブルと軸足側へのドリブルの見合いである。
これを作るにあたって、自分の中から出るもので技を完成させることが望ましい。
しかし、それが難しい場合、上手い選手のプレーを参考にすることが多い。
例えば、下の流れを手本にするとする。
(画像出典:http://www.youtube.com/watch?v=oYSIjjDoj6E




コース上に入る守備者に真っ直ぐ向かう。





ボールを小さくアウト方向に出す。







インサイドで切り返し。




守備者の重心が後方に落ちている。




















正対から、守備者を受身にさせ、その近くを抜いている。

小さな動作で相手の重心を大きく崩す、最終的な切り返しの角度が小さくてすむ、それにより相手の近くを抜く、時間と空間を無駄にしない。
このため、周囲のディフェンダーにも守備機会を与えない。



見事なプレーである。

瞬発力に恵まれた選手であれば、このプレーを模倣することは確実に上達につながる。
なぜなら、正対と見合いという概念を完全に満たしているからである。

実際にこの技を習得し、試合で成功を重ねたとする。
すると、モデルとした選手から、さらに技を模倣しようとする可能性が高い。
そこで、次の技に目をつけるとする。
(画像出典:http://www.youtube.com/watch?v=oYSIjjDoj6E












大きく相手を振る、素晴らしい技に見える。
次はこれを真似しよう、そうすればもっと上手くなるはずだ。
そう思うかもしれない。

しかし、これを真似た場合、上達が阻害される可能性が高い。

上の技を、クライフターンという。
おそらく、この世で最も有名な技の一つである。

しかし、クライフターンを覚えることは、サッカーが下手になることにつながりかねない。

下手とはなにか」からお読みいただいた方はおわかりのように、この技は正対という原理から外れているからである。

横を向いて用いる、いわばスラローム系の技術であり、このような動きを習得することはスラローム癖を強める結果をもたらす可能性がある。

次回は、その実例を見る


前回は、正対から軸足側へのドリブルを見た。
ここでは、軸足側へのドリブルと蹴り足側へのドリブルが見合いになっている例を見る。



実際のプレーは以下のようになる。




























ここでは、軸足側へのドリブルと、蹴り足側へのドリブルが見合いになっている。

以下の図においては、左側へ抜けるように見える。





しかし、そこから、蹴り足側に切り返す。





軸足側へのドリブルと、蹴り足側へのドリブルが見合いになっている。



以上により、正対からの見合いによる選択肢が4つ完成する。






もちろん、これで留まる必要はない。

例えば、ドリブルが好きであり、なにがなんでもドリブルで抜きたい選手にとっては、上の4つでは収まらない。

正対から、もう一つのドリブル見合いが足りない。



これを自分なりに工夫することになる。


(*注:ここまでの考察は不完全です。こちらを合わせてお読み下さい。)


その時、アイディアの元として、上手い選手の真似から入ることは多い。

確かに、模倣は上達の重要な要素である。

しかし、原理を忘れて、ただ技だけを真似る場合、選手の将来を損ねる可能性が高い。

特に子供においてそうである。

次回は、その点を具体的に見る。

前回、正対から蹴り足側へのパスを見た。
それと軸足側へのドリブルを見合いにする例を見る。



実際のプレーは以下のようである。
























拡大図

























ここでは、蹴り側へのパスと、軸足側への切り返しが見合いになっている。



上の図において、背中の右側に湾曲が見られる。
この動作は、守備側に蹴り足側へのパスを予想させる。
これと、軸足側への切り返しが見合いになっている。



次に、蹴り足側へのドリブルを見る。


前回は、歩行、前への踏み込みと、軸足側へのパスを見合いにする例を見た。

次に、軸足側へのパスと、蹴り足側へのパスを見合いにする例を見る。



これは、二種類のインサイドを見合いにすることが簡明である。























相手正面を向き、足を捻ることで、蹴り側へパスを出す。
このパスは、必ず軸足側へのパスと見合いにすることができる。



この状態から、蹴り足を外から内へ動かせば、軸足側へのパスになる。



ひねりを加えることで、蹴り足側へのパスとなる。



この二つが見合いとなり、守備者はどちらかに的を絞ることができない。



この点の詳しい内容は、「正しいインサイドとは」を参照されたい。

このような蹴り方を、インサイドの裏と呼ぶ。

例えば、以前に見た選手と、ここで見た選手では、蹴り方が異なる。







しかし、見合いという原理においては、同じである。

これは、原理が主であり、動作はそれに付随することを示唆している。

次回は、正対から左右へのドリブルを見る。
前回、正対からの技術ミニマムとして、どのようなものが考えられるかを見た。

ここでは、技術構築の具体例を見る。

下に述べることは、あくまでも一例であり、これが絶対というものではない。

個人の資質から、それぞれがそれぞれのミニマムを組み立てればよい。

最初は、正対から軸足側へのパスを習得することが簡明である。



プレーベクトルを相手に向け、インサイドで正面より軸足側へ蹴る。
左利きなら、次のようになる。



実際のプレーは、以下のようである。
























動作の初期において、正面へ踏み込む。







これは、相手にプレーベクトルを向ける行動であり、これにより本当の意味での正対が達成される。

守備者は、前に出る相手に対して身構えざるをえない。
このため、パスへの対応が遅れる。

この時の踏み込む動作は、出来る限り歩行動作と同じことが望ましい。
つまり、歩行とキックが見合いになっていることが望ましい。

サッカーは、動きながらボールを蹴るゲームである。
歩行と他の技術が見合いになることは、行動の種類を問わず重要である。

歩行とキックを見合いにする場合に重要なことは、体をパスの方向に回さないことである。






下手な選手は、このようなキックにおいて、早い段階で上半身が右に旋回する。
ボールの行き先を教えるようなものであり、見合いの原理に反する。

次に、このパスと蹴り足側へのパスを見合いにする例を見る。



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