週休たくさんで主にスペインサッカーを分析
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コントロールにおいて、足を意図的に引く必要はない。
この点については、これまでに見た通りである。

一方で、足がボールと同じ方向に動くことは、確かに衝撃をやわらげる。
正しいコントロールにおいては、体全体の移動により同様の効果を得る。
具体的には、以下のようになる。









ボールと同じ方向に軽く飛びながら、体を開く。























体の一部を引くのではなく、全体を引いていることがわかる。
つまり、重心そのものを動かしている。
これにより、ボールとの速度の差が小さくなり、コントロールしやすくなる。

ボールに上から触れる、足首の柔軟性を利用するといった要素は、これまでに見た通りである。

上の例で見られる「軽く飛ぶ」という動作は、コントロールの要素として良く知られている。
しかし、軽く飛ぶということに足を引く動作をプラスしてボールを扱う勘違いが多い。
それは誤認であり、指導、練習両面において注意が必要である。

ここまでは、コントロールにおける要素を見た。

次回は、それにより生じる利点を見る
その後に、足を引くことを中心としたトラップが誤りである理由を見る。

前回まで、コントロールに必要な要素を見た。
ここでは、それに加えて、足首の変形について見る。
以下の図において、足首から先の変化に注目されたい。










ボールに接触後、外にねじれていることがわかる。
このような変形は、足とボールの間の反発を押さえる。

同じ動きが、下の例にも見られる。















接触前と接触後のつま先の方向は以下のようになる。





外にねじれていることがわかる。
一般的に、衝突面が固ければ固いほど、ボールは強く跳ねやすい。
足首の変形は、それを抑える。

この効果は、足を引く方法では利用しにくい。





上のように膝から下を引いてしまうと、足首だけをリラックスさせることは非常に難しくなる。
これは、引く動作により、足首に近い筋肉に緊張が生じるためである。

正しい方法では、筋肉が硬くなる要素が少ない。





このため、足首の柔軟性を十分に活用することができる。

次に、コントロールにおける重心移動の効果を見る。


コントロールにおいて、意図的に逆回転をかける例を見る。
(画像出典:http://www.youtube.com/watch?v=vgnwRgbExTU






ほとんどバウンドしていないボールに触れる。





接触後、ボールに急激な右方向への回転がかかる。
下の映像を連続表示することにより、それを見ることが出来る。









左に跳ねたボールが、接地後右へ戻る。


















一度左へ跳ねたボールが、右足で蹴りやすい位置に戻っている。
逆回転をかけることにより、能動的にボールをコントロールすることができる。

次に、アウトで逆回転をかける例を見る。


































アウトで、上から下にボールを切る、もしくはこする動作が見られる。





この結果、逆回転がかかる。









この場合も、連続表示によりボールの回転がはっきりとわかるはずである。

回転により、跳ね返ったボールは遠くに転がらず、近くに留まる。
これが次のプレーに有利であることは言うまでもない。

前回に見た、足と地面の間にボールを挟むことと、逆回転をかけることは相性が良い。

挟むことにより、ボールの勢いを殺し、そこから縦に足を動かすことで自然と逆回転がかかる。


正しいコントロールにおいて、この2つの要素は欠くことのできないものである。

まず、ボールに触れる高さを調整することで、どの程度ボールの勢いを削ぐかを決める。


次に、弾く距離と、回転の量を調整する。


同じ距離弾いたとしても、回転の量により戻る場所が異なる。
その組み合わせにより、意図した場所にボールを置くことができる。

これがボールをコントロールするという意味である。
その過程において、足を引く意識は必要ない。

一方で、接触面が後退する動きは、確かに衝撃を和らげる効果がある。
正しいコントロールにおいて、それは足首の変形、及び重心の移動としてあらわれる。
次回はそれを見る

コントロールの最初の要素は、地面と足の間にボールを挟むことである。
正しい方法では、下に地面があることと、ボールが球形であることを利用してコントロールを行う。





以上は前回に見たプレーの一部である。
足をボールの上から近づけ、中心よりやや上側に触れている。
ボールは球形であるため、足と地面の間に挟まった状態になる。

これにより、ボールの勢いが減少することは明らかである。

中心近い位置を押さえれば軽く減速させることができ、より上側から押さえれば強く減速させることができる。

これにより、接触後のボールの動きをコントロールすることができる。

接触において、上から押さえる動きは、次の例にも見られる。




























静止画でわかりにくい場合、以下の部分を連続表示されたい。









足を上からかぶせる様子がわかるはずである。
この例では、足がボールに向かって近づくように動く。
コントロールにおいて、体の一部を意図的に引く必要のない1つの証拠である。

次に、足を伸ばしながら上からかぶせる例を見る。
































足は、上から近づいている。




これは、ボールを地面との間に挟むことにつながる。
また、接触に際して、足で縦に切る、もしくは上から下にこするような動作が見られる。




この動きは、ボールに跳ね返る方向と逆へ動く回転を与える。


これを逆回転と呼ぶ。

次に、コントロールにおける逆回転の重要性を見る。

ここでは、足を引く意識でボールをコントロールすることが誤りであることを見る。
それを中心として考える限り、本当の意味でボールを扱うことはできない。

コントロールは、通常「トラップ」と呼ばれることが多い。
しかし、この言葉は、誤解を生みやすい側面があるため、ここではコントロールと呼ぶ。

正しいコントロールを用いれば、足を引くことなくボールを止めることができるし、自分の意図する場所に置くことができる。

以下に、その具体例を見る。

















以上において、足を引く動作は見られない。
この後、次の動作に移る。











足を引く意識で「トラップ」を行う場合、例えば下のようになる。





足の内側でボールを迎えに行き、例えば膝から下を引くように動かす。
次にその具体例を見る。





体を開く。






膝から下をボール方向に傾け、それを引く。









着地。



非常にバランスの崩れた状態にある。
下の二つを比較すれば、体勢の良し悪しは明らかである。




足を引いてボールを止めようとする選手は、例外なくバランスを崩しやすい。
この点については、後に詳しく見る。

傾いた状態からボールを蹴る。











カットされる。







このパスミスは、キック時のバランスの乱れにより引き起こされている。
コントロール時の体勢の乱れが原因であり、引く動作でボールを止めようとすること自体に問題がある。

足を引くことをメインとしてボールに触れる選手は、例外なくコントロールが下手である。

その点を明確にするため、正しいコントロールがどのように行われているかを見る。
「正しい」とは、要するに、サッカーにおいてごく普通に行われている、という程度の意味である。

次に、コントロールにおける地面の重要性を見る。





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