週休たくさんで主にスペインサッカーを分析
前回は、イニエスタの正対からのプレーを見た。
ここでは、スラロームと正対の関係を見る。 以前、スラロームは、正対と関連付けて初めて本当に意味があることを見た。 (参考:横を向きながらの移動、スラロームの導入) 次のものは、最初にスラロームを行い、その後正対に移っている。 横を向いた状態でコントロールを行う。 ボールを縦に弾き、そのまま前に抜ける。 この行動自体は、コントロールからのスラロームである。 その後、正対から一番左端の守備者を中央方向に押し込んでいる。 スラロームから正対への変化が見られる。 次も同様である。 cro 77分18秒 最初の相手を抜く際、体の正面は、相手を向いていない。 また、ボールを相手に向かって動かす動作も見られない。 これはスラロームに分類される。 その後、抜いた相手の前を横切り、次の守備者に向かう。 はっきりとした正対状態からパスを出す。 スラロームから正対への移行が見られる。 次も同様である。 final 25分20秒 パスを受けて二人の間を抜ける。 これは、スラロームである。 その後、中央の守備者に向かう。 ここでも、スラロームから正対への移行が見られる。 以前にも見たように、スラロームは正対と組み合わせて初めて意味がある。 イニエスタのプレーは、その実例となっている。 次回は、浮くことについて見る。
前回は、イニエスタが自ら正対した後、アウトサイドでパスを出す例を見た。
ここでは、インサイドでパスを出す例を見る。 完全に正対した状態から、いわゆるインサイド裏でパスをしている。 次は、一度アウトで切り返してインサイドで蹴る例である。 Irl 31分18秒 次も同様である。 cro 52分17秒 ここでは、カウンターから正対が用いられている。 カウンターといえば、なるべく早くスペースに走るイメージが一般的だと考えられる。 しかし、ここでは、自ら正対することで左右へのオプションを保ったまま味方を待つ様子が見られる。 以上から次のようなことがわかる。 イニエスタは、自ら正対を行い、正対を通してプレーしている。 正対の後、パス、ドリブル、両方の選択肢がある。 パスは、アウト、イン、両方を用いる。 前向き、後ろ向きに関係なく正対を行う。 カウンターにおいても正対を用いる。 次回は、スラロームと正対の関係を見る。 (参考:スラロームの導入)
ここでは、ユーロ2012におけるイニエスタの個人技について見る。
イニエスタのプレーの特徴として、正対があげられる。 正対とは、ボール保持者が体の正面を守備者に向けて相対することを言う。 例えば、次のようなプレーである。 Por 36分16秒 最初の段階で、スペースが開いているのは縦と中央方向である。 この状態からスペースに逃げず、一番近い守備者に向かう。 相手と正対する。 パスを出す。 自ら相手に向かい、正対した後に次のプレーを行なっている。 正対は個人技の核であり、サッカーにおいて最も重要な概念である。 これをできるか否かが、根本的な上手下手を分ける。 詳しい内容は、「下手とは何か」から連なる文章を参照されたい。 Ita 70分57秒 左にスペースのある状態で、自ら守備者に向かい正対している。 次も同様である。 自ら正対している。 次の例は、図の右が攻撃方向である。 流れは以下のようである。 戻りながら、相手と正対している。 このように、正対は下がりながら用いても有効である。 後ろを向いたプレーというと、ボールを失うことを恐れるあまり、相手から逃げまわる行動がよく見られる。 上のプレーは、まったく異なっている。 ここまでは、最終的にアウトで離すものを見た。 次に、インサイドで離すものを見る。
以前、下の形で浮く選手の例を見た。
プレーの全体は以下のようである。 浮いた状態 この選手の歩く様子は以下のようである。 歩きながら、自然な形で浮いている。 おそらく、プレーの中で自然に浮くためには、このような形で、歩く、走るという全ての動作の基本の中の基本から浮くことに適している必要があるものと考えられる。 また、サッカーにおける動作論を考える場合は、この点に強く留意すべきであると考えられる。
以前、正対からの必要最小限の技術を考えた。
そこでは、正対から左右へのパス、および、左右へのドリブルが必要であった。 ここでは、浮くこととこれらのつながりを見る。 ・浮きからアウトへのドリブル 浮いた状態 ・浮きからインへのドリブル (画像元:FIGO DRIBBLING SKILL vol, 3 0:16付近) 浮いた状態 ・浮きからアウトへのパス 浮いた状態 ・浮きからインへのパス (画像元:FIGO DRIBBLING SKILL vol, 1 1:03付近) 浮いた状態 これらにより、技術ミニマム、すなわち、正対から行うべき最小限のプレーは実現される。 浮いた姿勢を集めると次のようである。 よりよいプレーを行うためには、これらの姿勢ができるだけ区別がつかないほうが望ましいと考えられる。 以前に見たミニマムを考えるものは、浮くという視点が欠けており、不完全かつ誤りである。 以上のプレーを基本として、そこから変化をつけることができる。 例えば下の二つである。 ダブルのアウト 浮いた状態 アウトからイン 浮いた状態 このような形で動きを複雑化することができる。 ただし、正対からのプレーは、時間を無駄にしないことがその利点を活用するために必要である。 このため、あまりにも複雑すぎる技はむしろプレーの質を落とすことになる。 また、上の二つを真似するに当たっては注意が必要である。 もし、動きの形だけを真似て、最初に浮くという要素が欠けている場合、それは上辺だけの、本当にただの真似事に過ぎなくなってしまう。 次に、浮くことと基本動作の関係について見る。 ------- 補足: 浮きからインへのドリブル、別の例 |
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