週休たくさんで主にスペインサッカーを分析
ここまで見たように、シュートにおいて表裏の蹴り分けが存在する。
決して、強くコースに蹴るだけでいい、という思想で打たれるわけではない。 シュートという行動は、コースを予想されない、また、それにより守備者の反応を遅らせることを要素として含んでいる。 これは、結果として、より遅いシュート、より甘いコースでも得点につながることを意味する。 例えば、次のものは厳しいコースに決っている。 しかし、以下はより甘いコースで決まる。 これは、守備者の反応を遅らせることによる利点だと考えられる。 一方で、表裏で打つシュートは、真っ直ぐ打つ場合に比べて、方向を変える動作を含む。 その動作が蹴る動作を阻害し、シュートのスピードが損なわれることも考えられる。 この点について見る。 画像元:Portugal 1-0 Holland - GOOL Maniche アウトでのドリブルから、素早くシュートが打たれている。 シュート部分を別角度から見る。 このシュートの特徴は、蹴り足の腿が体の後ろに残らないことである。 最も後ろにあるのは、以下の図だと考えられる。 例えば、以前に見たシュートでは以下のようである。 違いは明らかである。 今回のシュートでは、相対的に足を前方に振る余地が少ないことがわかる。 一方で、膝を内側に巻き込み、その後に跳ね上げる動作が明快に見られる。 このシュートは、小さなモーションながら、十分なスピードで打ち出されている。 スピードについては、動画か文末の図を連続表示することで確認されたい。 足を小さくしか振ることのできない状態で、そのようなシュートを打つことができたのは、ボールにスピードを与えるにおいて足を前方に振る以外のメカニズムが関与した可能性がある。 上の流れの中では、膝を内側に巻き込み素早く戻す動きがそれに当たると思われる。 足を巻き戻す動作が、ボールを強く蹴ることに寄与する可能性がある。 そうであれば、表裏動作で蹴ることは、シュートのスピードを損なうのではなく、むしろ増すための動作を自然に含むことになる。 この点は、現時点において、正確に示すことはできない。 本当に強く速いボールを蹴ることができるかどうか、巻き戻しのあるものと、巻き戻しのないものを実際に試すことにより確認していただきたい。 次回は、様々なシュートについて見る。 --参考 全体図
いつも楽しみに見てます
ロマーリオのシュートが、しばしばGKに近いニアの甘めのコースにしっかり決まるのはなぜだろうと思ってたのですが、なぞがとけました!
何年か前のCL決勝でマンU相手にペドロが決めたゴールも体の様子やGKの反応を見る限りカラクリがある気がします。いつか解説を聞いてみたいです。
更新を楽しみにしてます
こんばんは。
いつも興味深く、また、実際に使える技術をアップしていて更新を楽しみにしています。 この記事を読んでいて、メッシ対ロボキーパーを思い出しました。 参考url http://v.youku.com/v_show/id_XNTQwMjI0MTIw.html?x 静止状態のボールを蹴ることは実際のゲームではほぼありえないしゴールまでの距離も近いですが、同じフォームで内外(表裏)の蹴り分けができ、かつ、強いボールを蹴ることができるメッシはやはり凄いなあ、ちょっとこれはマネできんなぁ、と思った次第でした。 表変換のシュートはゴール左寄りでボールを受けたルーニーもよくやり、うまいといった印象がありますね。 シュートにせよパスにせよ、いかにして相手のイメージするものから外すか、または相手に複数のイメージを持たせて対応を後手に回らせることが大切かがよく分かります。 今後も更新を楽しみにしています。 |
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