週休たくさんで主にスペインサッカーを分析
[710] [709] [708] [707] [706] [705] [704] [703] [702] [701] [700]
「さて」

「長い長いオランダ戦が終わった」

「そしてチリ」

「まずは1失点目の最後の部分」


















「なんでやねん、としか言いようがない」



「この時点で、全然人が足りていない」

「なんでこのような事態が起こったかというと」

「次の図を見ればわかる」

「一番右の選手に注目する」
















「多分、この人がなにかをしたものと推測される」

「この人言うても、シャビ・アロンソなのがまるわかりやけどな」

「中盤で、後ろを向いてボールを持ったところから始まる」




























「ここからカウンターをくらい、守備が後追いのまま順番にずれて最後はゴール前でフリーの選手にやられる」

「バックパスを相手にパスしたら恐ろしいことになるという見本やな」

「まあ、これはシャビ・アロンソがほぼ全面的に悪い」

「そうは言っても、カシージャスも早く倒れすぎちゃうかね」

「これはもう、しゃあないやろ」









「だって、カシージャスの一番良い所は最後まで待つ、最後まで倒れへんことやろ」

「この状況だと、ゴールに直結するスペースが空き過ぎで、そんな余裕はない」

「例えば、次のプレーがある」

「確かに相手は浮いてニュートラルな体勢を取っているだけでシュートフェイクを入れてはいない」

「思い起こせば、前回のユーロ、次のようなプレーがあった」

「しかし、ニュートラルからの変化としてインサイドで縦に流すことはできるので、そのコースは切りにいかざるを得ない」

「まずはイタリア戦」
































「モタのヘッドか」

「拡大図」




















































「この状況では、どう考えてもゴールの右側が広く空いている」

「しかし、カシージャスは右には行かない」

「行かないで何をするかというと」

「後ろに飛んで、最もニュートラルな体勢を取ることに注力する」







「そして、ボールの軌道を見てから反応する」






「これがカシージャスだとすると、さっきのカシージャスは早く倒れすぎやろ」

「だから、あの状況では待つ余裕がない言うてるやろ」

「さらにはクロアチア戦」
















































「これも綺麗やな」

「相手のヘディングの前、カシージャスのポジションは理想的とは言えない」



「相手は左に寄っているのに、カシージャスはほぼ中央」

「ニアが空き過ぎだが、そこに移動して防ごうとするのではなく、ニュートラルから沈み込むことを優先する」









「すごいと思うわ」

「だからチリ戦のカシージャスはやな」

「それはもうええやろ」

「カシージャスの思想として、最後の最後は、ポジションよりも、自分で反応して止められる範囲を最大にすることを優先する」

「それは確かにある」

「次もそう」






























「かなり絶体絶命やな」

「しかし防ぐ」

























































「これがインパクトの瞬間」



「その後」



「両足ほぼ同じ状態」

「そこから左足を出して防ぐ」








「参りました」

「いやほんまに」

「ちゃんとシュートのコースを見てから反応するところが恐ろしい」

「しかし、カシージャスがやると、あまりにもちゃんと止まるもんだから、シュートがキーパーの近くに来ただけのようにも見える」

「そうではなく、ちゃんと反応できる状態を作っておかないと、体のごく近くのシュートも止まらない」











































































































「シュートは、キーパーの足のごく近くを通っている」



「しかし止められない」

「その理由は、右足に体重が乗っていることにある」



「体重をかけた足というのはなかなか動かない」

「だからすぐ横のボールに向かって出そうとしても出せない」

「なぜ右足に体重が乗っているかというと、その前に横移動をしたことによる」



「相手のインパクトの瞬間、左足だけが地面につき、体が横に流れる途中にある」







「この結果、右足に体重が乗り失点につながる」

「この例は、たとえボールが体のすぐ近くに来たとしても、反応できる体勢にないとシュートは止まらないことを示している」

「キーパーは、最後にできるだけも広く反応できる体勢を取るべきである」

「これは広く知られていることではあるが、実現するのはどんなに上手いキーパーでも難しい」

「カシージャスはそれ得意やねんから、チリの1点目もなんとかならんかったもんかと」

「そこまで来るとイケル病やな」

「なんじゃそりゃ」

「彼を見過ぎると、ありとあらゆる状況が解決可能に見えてきて、何に対しても”カシージャスやし止めるやろ”とか口走るようになる」

「でもイケルなら止めるやろ」

「その時点でもう救いようがない」

「とりあえず、1点目は諦めて2点目に行こか」

「これは、もう、見たくないけどな」










































































































































「はい」

「キーパーが全部悪い」

「パンチングが全然飛んでない」

「というか、最初、普通にキャッチできる気がする」


























































「ボールには軽く回転がかかっている」

「そういうのは素直に飛んでくるもんだから、軌道が急に変化したとは思えない」

「しかも、体のほぼ正面」

「取れないすっかね」

「いけへんことないん違いますか」

「相手が近いわけでもないから、下にはたいてからキャッチとか駄目ですかね」



「厳しいかもしらんけど、いけへんことないんちゃいます」

「そこで失点」

「もうええやろ」

「なにがや」

「カシージャスはこのとき壊れてたんやきっと」

「そこで逃げを打つんか」

「こんなんまともなわけないで」

「まあそうやけどな」

「2014年、ブラジルワールドカップ、最初の2試合でスペインの失点は7」

「オランダの5点目、ペドロはその状況が引き起こしたものなので、それを抜くと6点」

「そのうちカシージャスが防げたと考えられるのは4点」

「オランダの1点目、3点目、4点目、チリの2点目」

「それがなければ2失点」

「話は全然違っただろう」

「そうであっても、その2失点によりスペインはグループリーグで敗退したかもしれない」

「そういう意味で、カシージャスが敗北の原因そのものとは言えない」

「ただ、スペインが大敗北を喫した原因はカシージャスだと断言できる」

「断言するのか」

「これまで見たことからして、せざるをえんやろ」

「きつい結論やな」

「まあ、たとえそうであっても、2002のCL決勝から12年間、世界最高のポルテーロがカシージャスであったことに変わりはないけどな」

「ポルテーロであってキーパーじゃないのか」

「キーパーもグアルダメタも、あれもこれも含めてや」

「キーパーの良し悪しはフィロソフィーに依るとオランダサッカー協会あたりが言うとったけどな」

「そう、だから、レアル・マドリーとスペイン代表にとって世界最高のゴールキーパーは間違いなくカシージャス」

「でも、カペッロはカシージャス外したかったらしいで」

「そりゃ、失点を防ぐ目的ならハイボールの目測を誤るキーパーはいらんやろ」

「モウリーニョは実際に外したで」

「それは、無駄な失点を防ぐ他に、彼の戦術にとってキーパーのロングキックからの攻撃の組み立てが非常に重要だからカシージャスを選ぶはずがない」

「キック下手やしな」

「下手いうな」

「じゃあ、目標からそれることが多いとか」

「その点から評価すれば、やっぱりディエゴ・ロペスになる」

「アンチェロッティは半々」

「ほんで、結局、最後はカシージャスでチャンピオンズ取ったやろ」

「ただ、あの決勝は助けてもらった方やからな」

「どうしようもないミスで失点して、セルヒオ・ラモスの頭に助けてもらった」

「今までのカシージャスは助ける方」

「最大の記憶は、2010ワールドカップの決勝」

「ロッベンとの一対一に勝利」

「あれ入れられてたら、スペインが負けていた未来も十分あり得る」

「と言うか、負けた可能性の方が高いやろ」

「そうかね」

「あのセーブもええけど、どっちかというと、2002CLの決勝で80分くらいに出てきて、終了間際にコーナーから抜けた球をスライディングでセーブしたシーンが忘れがたい」

「あれが入ってたら同点で、その後どうなるかわからん状況やったしな」

「ポジション争いでセサルに負けて、一年中干されたような状態だったのに、あの一瞬にあのセーブができるのがカシージャス」

「平均値なんかくそくらえで、真実の瞬間に決定的な仕事をして勝利をもたらす」

「常に試合を支え、チームを助けてきた彼が、今年のチャンピオンズでは助けてもらう側に回った」

「そして、ワールドカップでは大崩壊」

「さて、この先どうなることか」

「どうなんねんやろ」

「なんとも言えん」

「と言うか言いたくない」

「時代の終わりかなとも思う」

「言いよったな」

「言いたくないとか言うからやな」

「まあ」

「そんなこんなで」

「今回はこれにて」

「また次回」

「ごきげんよう」

Rg
無題
なるほど
カシーリャスですか
私にとっての戦犯はシルバ、アロンソ、コスタ、そしてデルボスケですかね
4231にこだわるデルボスケと433チャビはオランダ戦後対立したと思います
前にもありましたねデルボスケとチャビの対立
だからチリ戦はチャビを使わず、チームが余計に悪化

トーレスとコスタとカシーリャスの調子の悪さに気付かず、ビリャの絶好調に遅く気付いた
デルボスケの時代も終わったと思います
y2014/07/21 02:47z NAME[面白い] WEBLINK[] EDIT[]
アップありがとうございます。
W杯の記事のアップありがとうございます。
私は見ていて、戦術がどうの、という以前に選手のピークかどうか、調子はどうか、自信はあるか。というメンタルな部分が如実に出た大会のように思いました。
スペインvsオランダの試合中に、今までのカシージャス選手でないな気がつきました。足がもたつきます。判断が悪かったと思いました。また、シャビ選手、イニエスタ選手のピーク越えの感じました。

日本選手では、遠藤選手、本田選手のピーク越え、森重選手の個性の不適応を感じました。

ところで、
息子が中学に上がりました。あるチームにはセレクションを合格していたのですが、ジンガなど非合理的で選手としての適性を破壊するトレーニングするチームだったので5年の終りで退会し、中学受験をして中学校のチームに入りました。レベルはそこそこです。
小学校6年時は、塾通いの合間に私と1対1を続けたので、正対からの抜くスキル、余裕が増しました。2学期から1軍にはいるようなので期待しています。
y2014/07/21 17:54z NAME[takeshi1956] WEBLINK[] EDIT[]


RgtH[
お名前
タイトル
メールアドレス
URL
文字色
コメント
パスワード


Copyright (C) 2005-2006 SAMURAI-FACTORY ALL RIGHTS RESERVED.
カレンダー
11 2024/12 01
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31
最新コメント
(05/21)
最新トラックバック
プロフィール
HN:
studio c60
HP:
性別:
非公開
バーコード
ブログ内検索
アクセス解析
カウンター