週休たくさんで主にスペインサッカーを分析
「スペインはなぜ負けたのか」
「のか」 「今回は、そんな話なわけだが」 「ついに禁断の話題に行くわけか」 「触らんわけにもいかんやろ」 「いかんのかね」 「ここでは、地味にスペインの失点一つ一つを見ていこうかと思う」 「まずはオランダ戦での1点目」 「1点リードした前半終了間際に決められた」 「今、画面右端の選手がボールを持っている」 「最初はこのような流れから始まる」 「この時点で色々とおかしい」 「まず、センターバックに全然プレッシャーがかかっていない」 「フリーでパスを出している」 「その割に、ラインは高い」 「ラインを上げるならプレッシャーをかけるべきで、プレッシャーをかけないならラインを引くべきである」 「上の図は、ユーロのポルトガル戦」 「ラインの位置が全然違う」 「果たしてなぜ、次のようになったのか」 「実はよくわからない」 「今回のワールドカップは、リプレイやら顔のアップやらをプレーそっちのけで流すことが多かった」 「おかげでピッチに切り替わった時、その過程がわからないことが多々あった」 「非常にストレスのたまる中継方式だった」 「とにかく、原因不明で上のようになっている」 「そこからサイドにボールが出る」 「ここもまったくのフリーである」 「センターバックにプレッシャーがかかってないから、中央のパスをケアしてこうなっている」 「この後のセンターバックの状態を見てみる」 「ピケとセルヒオ・ラモスの高さにずれが生じている」 「黄色がピケで、白がラモス」 「オフサイドラインを考えるとかなりまずい」 「果たしてどっちに合わせるべきか」 「この状況なら、多分がピケが正しいけど、実際には話を聞かないとわからない」 「ここから中央、前方にパスが出る」 「ファン・ペルシに決められる」 「実に見事なシュートである」 「が」 「これは余裕で止められるだろう」 「この画面、一番左の黄色い選手がイケル・カシージャス、中央上、黒っぽい選手がファン・ペルシ」 「ファン・ペルシがシュートを打つのは次の場所」 「拡大図」 「明らかにエリアの中」 「それぞれの位置関係はこう」 「これはないわ」 「ないわと言われてもこまる」 「だってこれ、キーパーが前に出れば、絶対余裕でキャッチできるやろ」 「前に出ればな」 「出るやろ、普通」 「また懐かしいものを」 「2010、南アフリカの決勝」 「キーパーはイケルで、フォワードはファン・ペルシ」 「守備がプジョルである点が違う」 「これで出て、さっきので出えへんとかないやろ」 「そうかね」 「さらには、この前のユーロ」 「これどっちのイタリアや」 「決勝の84分35秒くらいやな」 「この2つで飛び出すなら、今回も飛び出すはずというわけやな」 「絶対行けるやろ」 「イケルだけに」 「ベタやな」 「とにかく以上のような次第で、最初の失点が起きる」 「前線でのプレッシャーはない」 「なのにラインは高い」 「サイドはがらがら」 「ラインがズレる」 「裏を取られる」 「キーパーは取れるのに下がる」 「なんとも言えない」 「2つ目の失点は次のように起こる」 「最初は、画面右からスペインがスローイン」 「ボレーで前に送ったボールが綺麗さっぱりカットされる」 「このパスを出したのは」 「シャビ・アロンソ」 「そして、だーっと左サイドにつながる」 「ここもどうなんやろ」 「センターバックの間が空きすぎやな」 「多分、白いセルヒオ・ラモスの方がもっと中央に行くべきだと思われる」 「上の図の青い矢印ぐらいまで行かないとゾーンとしてはおかしい」 「最後のパスの間に、そこまで移動する時間的余裕があったか否かが問題になる」 「多分行ける」 「そしてこの後は以下のように流れる」 「とまあ、このような形で決められる」 「ここでもキーパー出ろよという話はある」 「でも今回は状況が違う」 「さっきはこう」 「前のは距離的に余裕があり、おまけに最後手が使える」 「しかし、今回のはより余裕がなく、おまけに手が使えない」 「躊躇する理由はある」 「でも、出るキーパーは出るやろな」 「モノ・ブルゴスやったらすごい勢いでヘディングしてる気がするわ」 「そういえば、今年、アトレチコのベンチにモノがいたらしいな」 「そらそうや」 「でも、試合見ててもそれらしき人はおらんかったで」 「それは、まあ、帽子かぶってへんかったから、わかれへんかったんやろ」 「2失点目は、まず、シャビ・アロンソのパスミス」 「いかに彼でも、左足でボレーやってあんな狭いところを簡単に通せるとは思わない」 「自信の持ちすぎか、判断ミスか」 「後は、セルヒオ・ラモスの位置の疑問」 「それらから失点している」 「そして3点目」 「3点目はあれやな」 「ファン・ペルシのファール」 「かどうかが問題になる」 「まず、最近は小さい方のエリアの中でも、正当なプレーならキーパに接触してもいい」 「昔はとにかくキーパーに接触したら駄目だった」 「で、この場合、接触があるのは明らか」 「果たして正当なプレーだったか」 「上の流れで、カシージャスの一番近い場所をボールが通過しているのは、以下の図だと思われる」 「この状態で、カシージャスより上にいるファン・ペルシが手を伸ばしても絶対に届かない」 「そして、まず間違いなく、ペルシとの接触がなくても、カシージャスはこのボールに届かない」 「接触の直前はこう」 「たとえ、ここでファン・ペルシを消し去ったとしても、イケルがボールに触れる可能性はない」 「それが審判の判断で、ゆえに笛はならなかった」 「審判の位置を確認すると次のようになる」 「この位置からでも、空中でのプレーなので、確実に見えている」 「審判から見て、キーパーが完全にかぶっている、すなわち、ボールに届く可能性はまったくない、だから笛は吹かないと決意したと思われる」 「ファン・ペルシの方も届く可能性がまったくないのに競ってるけど、それはええのか」 「多分やけど、ルールの精神とかいうのに照らすとそういう判断になると思うで」 「精神か」 「だって、もしこれでフォワードのファールになるなら、キーパーはボールに届く可能性がなくても、とりあえず近くに来るフォワードにぶつかって邪魔されましたファールです、みたいにプレーすれば、その後のどんなピンチであっても防ぐことができるし、おまけにマイボールにすることができる」 「そうなるんか」 「だから、正当なプレーを続けることを推奨するのであれば、双方がボールに届く可能性がなくて接触した場合は流すことになるんちゃうか」 「そんなもんか」 「でもな、この失点やけど、ファン・ペルシがぶつかってくれて良かったと思うで」 「まあ、そうでないと、ただのキーパーの大失態やからな」 「これ、届かないボールに飛び出さないでライン上で待ってたら、失点は防げてる」 「明らかにヘディングはまともにヒットしてなくて、ポストに当たったボールが転がって入る」 「これなら、ポストからラインを割るまでのどこかでキーパーが処理できる」 「はず、やけどな」 「あと、ファーで前に出られたアスピリクエタも悪い」 「確かにそれはある」 「3点目は、届かないボールに飛び出したキーパー」 「そして、ファーでマークを外したディフェンス」 「これによって引き起こされた」 「しかし、長いな」 「そりゃ5点も取られれば長くもなる」 「4点目」 「キーパーにバックパスが出る」 「そこにフォワードが詰める」 「まさにごちそうさま」 「誰がどう見てもキーパーのミス」 「しかし、これ、ちゃんとボールに逆回転かかってんねんけどな」 「なのに、地面についたあと止まらない」 「最初の接触の後も、意図したより遠くにボールが行っている」 「水で濡れているときの典型的な症状やな」 「つるっていかへんかったら、ちゃんと止まってるで」 「いかへんかったら、とかあかんやろ」 「ちなみに、カシージャスは逆回転コントロールはかなり上手い」 「面白いくらい綺麗にボールが戻ってくる」 「しかし、ここでは、ボールコントロールに失敗して失点」 「多分、1点目も3点目も自分がちゃんとやってたら止められたという自責の念からちゃうか」 「そこまでは知らんけどな」 「そして5点目」 「これは、ペドロが悪い」 「後ろにフリーの味方がいる」 「そこで、わざわざディフェンスが2人いる方向にターンしてドリブルするとはなんのことやらさっぱり」 「ただ、これは、1-4じゃなかったらやらんプレーだとは思う」 「確かに、点差を詰めるために無理やり打開しようとして墓穴を掘る典型ではある」 「ここからカウンターが決まって1-5」 「スペインよさようなら」 「いや、まださすがに終わってない」 「というわけで、次のチリ戦へ」 |
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