週休たくさんで主にスペインサッカーを分析
「さて」
「今日はイタリア対コスタ・リカ」 「これまた時代遅れ感が満載な試合やな」 「おまけに内容の進歩もなくパスカットについて」 「時代遅れにして進歩なしとは残念極まりない」 「今回は、パスカット時の守備の動きと、その後の結果に注目したいねん」 「好きにしたらええと思うで」 「パスカットでは、例えば下のようなやつが一番危ない」 5:00 「守備が前に出ながら綺麗にカットする」 「そうするとそのまま前にドリブルできるからカウンターが非常にきつい」 「だから生かして通さない」 「これは絶対イエローだとは思う」 「現実には出えへんかったけどな」 「似たのがもう一つある」 60:12 「やはり通さない」 「このような形で、前にそのままプレー可能な状態で取られることは極力避けなければならない」 「それはそうやろ」 「そして、コートジボワールと日本に話は戻る」 「これがどうした」 「日本が極めて危ない形でボールを取られたシーンで、世の中こんなにばんばん取られるもんじゃないよな、という疑問があった」 「そうか」 「イタリアを相手にしたコスタ・リカが2回しかないなら、やっぱり日本は取られすぎだと思われる」 「たった2つのデータを比べて、片方を異常と断言する勇気があるのか」 「だって、取られかたの危なさというのは、取られた後の結末につながっているはずやろ」 「ん?」 「だから、危ない取られ方をするとピンチになりやすいし、そうでないなら安全に終わる」 「ああ」 「以前の付録によると、日本は13回取られて、ピンチになったのが5回、PKを取られかけたのが1回、味方のイエローにつながったのが1回、エリア内でシュートを打たれたのが3回」 「そう書いてあったな」 「コスタ・リカは、12回取られて、ピンチになったのは1つもないねん」 「ないんか」 「ファールで終わったのが4回、エリア外でのクリアが2回、回収したのが5回、イタリアが戻してバックラインでのパス回しに変わったのが1回」 「でも、ファールのうちの少なくとも1つはイエローのはずやってんやろ」 「それがイエローでも、やはり日本はピンチが多いというのは言える」 「取られ方が悪いからそうなると言いたいのか」 「違うかね」 「コートジボワールが異常にカウンター上手だっただけかもわからんで」 「そうきたか」 「そりゃ可能性は色々ある」 「まあそれはそれでかまわんのやけどな」 「かまわんのか」 「はたして1試合でどれほどパスカットされていいものか、というのはわりと昔から気になってたところではある」 「そんなこと気にしてたんか」 「だってな、パスをつなごうとするとパスカットの危険は常につきまとうやろ」 「あたりまえや」 「それを完全になくそうとすると、みんな安全なパスしか出さなくなる」 「取られたら罰ゲームとかやったらそうなるわな」 「そうなると、まともな攻撃なんてできなくなるから、はたしてどの程度のバランスが丁度いいのか気になるやろ」 「気になることにしておこう」 「今回見て思ったのは、1試合で10回、その後ピンチになるのが2回やったらしゃあないんちゃうかという気がした」 「根拠が今ひとつわからない」 「だから思っただけなんやけどな」 「ただの感想文か」 「いかにも」 「じゃあ、次にボラーニョスの話でもしよか」 「なぜそうなる」 「2010年くらいに、コペンハーゲンとバルサがチャンピオンズリーグで当たったやろ」 「そんなイベントもあったかね」 「その時、コペンハーゲンの30番をつけていたのがボラーニョスだった」 「そうか」 「周囲の選手より1つ抜けて上手かった」 「そうか」 「さらには非常に印象的なプレーがあった」 「これはなかなか」 「印象に残るやろ」 「ほとんど正対した状態から真っ直ぐ相手の体を透過するように抜くのか」 「仕組みとしては、右足のインで触って、相手がそれに反応して伸ばした足の下を、左足のおそらくインステップで触って抜く」 「ふむ」 「ここで、画面下側、抜かれたイニエスタさんが注目でやな」 「天を仰いではるな」 「実に悔しそうやろ」 「確かに」 「こんなにやられた感満載なイニエスタさんを見たのは初めてだったので非常に印象に残ったわけや」 「印象に残ったのはイニエスタの方なんか」 「それはある」 「ボラーニョスはどこに行った」 「それはこれからや」 「勘弁してくれ」 「ほんで、上のプレーとよく似たのが他にある」 「長いねん」 「これは誰かというと」 「ペレ」 「そして、抜く原理は同じ」 「まあ確かに」 「右で触って足を出させて左でその下を抜く」 「似てるのは認めたるわ」 「そこでわき起こる疑問が1つ」 「嫌な気配が」 「ボラーニョスはペレファンではないかという疑惑がだな」 「ないやろ」 「そうかね」 「偶然の一致や」 「でもこれ、かなりレアな技やで」 「いくら見かけない技でも発想が安直すぎる」 「そうなんかね」 「そもそも、ボラーニョスの世代でペレファンは無理があるやろ」 「でも世界には隠れペレファンがようけ居るらしいで」 「別に隠れんでもええやろ」 「ボバンを覚えてるか」 「クロアチアのキャプテン、彼のプレーはまるでクラシックバレエを見るようだと言われた」 「そう、ドリブルをしながらの旋回が異常に綺麗でクルクルと回る」 「おまけにミドルパスも上手い」 「ついでに男前」 「それはどうでもいい」 「その彼は重度のペレファンやねん」 「そうなんか」 「ボバンもペレ世代とは呼べない年で、しかもクロアチア人で重症のペレ病患者だとするとコスタ・リカ人のボラーニョスがそうであってもおかしくはないやろ」 「今回も妄想回か」 「これがボラーニョスに対する疑問その1やねん」 「まだあんのか」 「その2は、なんでコペンハーゲンから動かへんかったのか気になる」 「それは真っ当な疑問かもしれん」 「スペインや他のリーグでもやれたと思うんやけどな」 「単純にその力がなくてオファーがなかったのか、それとも動きたくなかったのか」 「その辺が気になるというとろこで」 「また次回」 「ごきげんよう」 --------おまけ コスタ・リカのパスカット 1 3:42 2 5:00 3 22:10 4 27:22 5 38:32 6 45:24 7 49:40 8 53:41 9 60:12 10 71:32 11 72:39 12 76:04
パター
いつも楽しく読ませていただいてます。
パター型が悪い というのは、よく分かります。 しかし、なぜ、W杯においてまで、これほどの数のパター型キックが目立つのでしょうか? こんな窮屈なキックをする人間がなぜ、各国代表にまで上り詰めることができるのか? むしろそちらの方が気になります。 体力?走力?身体のサイズ?配置? あんなに下手なキックをしても、他のファクターで補えてしまう、 そこがむしろ恐ろしい。 極論すれば、サッカーが上手いということと、キックが上手いということが解離していると言えるのではないでしょうか? 個人的には、がっぷりパター型キッカーを、サッカーが上手い人と認めるのが悔しくてたまりません。
無題
久しぶりの更新、それも連続の更新嬉しいです。
今回のW杯では日本は敗退しましたが、内容的に、特に技術的にも進歩が見られなかったことが残念だったように思います。 過去記事を拝読すると、日本のドイツW杯における問題点はつぎのようになってます。 表10:改善点 ゴールを向く シュートの踏み込みを小さく 軸足の着地からインパクトまでを短く スピードを上げた状況でのトラップ、パス、センタリング、シュート スピードを殺さないパス ほぼ解決してなかったように思います。特に正対してゴールを向く動きはが少なく、パスの裏表蹴りわけも一切できていなかった。 蹴球計画様は日本の技術をどのように評価されるのか、記事にしていただけると非常に興味深いと存じます。 |
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