週休たくさんで主にスペインサッカーを分析
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「バルサがアトレチコに負けてマドリーがレクレに勝った今日この頃」

「これで、その差がまた5ポイントに開いたわけやな」

「詰めては離されて忙しいことや」

「なにはともあれ、先発はこうやな」



「なんと」

「ロナウジーニョが先発であるな」

「それも中央の前方で先発やな」

「これは、これまでの実績からしてうまくいかない」

「その理由は、こちらをごらんいただくとして」

「こう組んだバルサは大体、ボールばかり持ってチャンスの少ない展開になる」

「この日もそのまんまやったな」

「保持率は、前半20分の段階において3対7で有利やったからな」

「おまけに、少ないチャンスながら、30分にはロナウジーニョのオーバーヘッドで先制点も奪った」

「にもかかわらず、最終的に4-2で負けるとはこれいかにという話やな」

「確かに、アトレチコの1点目はプジョルのオウンゴールで、アンラッキーではあった」

「ただ、そこにいたるまでにミリートがクン・アグエロに見事にやられている」

「ちなみに、その前の段階で前線にロングボールを送ったのが、キックが下手なことで知られるパブロだというのは見逃せない」

「それにしても、ミリートを抜いたクンの90度方向への切り返しは見事であったな」

「これやな」



「ドリブルをしながら、軸足に対して体を開き、急激に方向を変えるというのは重要な技術であるな」

「重要なのは、軸足が左足だとすると、その前の右足着地の段階から減速を開始することやな」

「一発でストップしようとすると、かならず膝を痛める」

「この技は、その昔ジャウミーニャが上手かった」

「清水にいてデポルではイルレタに頭突きを喰らわせたジャウミーニャか」

「そうや」

「そのイルレタもサラゴサの監督を辞任してえらい騒ぎやで」

「まあそれはそれとして、試合の方は42分にアトレチコがマキシのシュートで逆転する」

「2-1やな」

「負けているバルサとしては後半攻めるしかない」

「ということで、56分にアンリがメシに、62分にエジミウソンがグジョンセンに代わる」



「ほう」

「これはこれは」

「まだこれをやるんかというところではあるな」

「左にロナウジーニョ、右にメシ、右サイドバックにザンブロッタを置いて、ディフェンスラインの前にイニエスタ」

「バルセロナは、去年1年を通してこれが絶対にうまくいかないことを証明したはずやねんけどな」

「それは、こちらからバルセロナに関する項目を読んでいただければおわかりいただけると思うのですが」

「この試合の後半も2-0で沈んだわけやな」

「中盤の穴が大きすぎてどうにもならんわな」

「しかしや」

「なんや」

「ここで、大きな不安が脳裏をよぎらんかね」

「よぎるかね」

「昨シーズンのバルサは、戦術的なミスを繰り返し、確実だと思われていたリーグタイトルまで失った」

「いわゆるひとつの自爆癖というやつやな」

「それをまた今年も繰り返すのではないかというのが大いなる懸念なわけや」

「まあ、ロナウジーニョの中途半端な使い方は気になるわな」

「おまけに、チャンピオンズリーグのセルティック戦で、メシが怪我をしてしまった」

「またもや筋繊維の断裂らしいな」

「残念な話やで」

「瞬発力があって筋繊維の切れやすい選手というのは、筋肉の出すパワーに繊維の強さが耐えられないから何度も怪我をするんやな」

「その昔、アルバセーテやセビージャでプレーしたアランダもそうやったな」

「バルサとしては、メシを中心としたチームを作りたいところだが、こうも頻繁に怪我をしては中心にすえることはできない」

「かといって、いまさらロナウジーニョのために再構築するわけにもいかない」

「そのための手駒はほとんど売ってしまったでな」

「これはこの先どうするのか」

「非常に難しい問題ではある」

「どうなるんやろな」

「新たに選手を買わない限り、解なしやで」

「ライカールとのアイディアに注目というところやな」

「そうやな」

「そんなこんなで」

「今回はこの辺で」

「また次回」

「ごきげんよう」

「の前にや」

「なんやねん」

「下の図はアトレチコの2点目やねんけど、このシュートに対してキーパーのバルデスは手でボールを触りに行っている」




「確かに体を縮めて手で触ろうとしている」

「キーパーの技術としてどうしてもこれがわからんのだが、この距離で体を縮めたり倒したりして止めに行っても無理やろ」

「無理かね」

「手を地面まで下ろす時間よりも、ボールが横を通過する時間の方が短いので、理論的に絶対に止められない」

「そうなんかね」

「この場合、ファーへのシュートは足で弾くように指導すべきなんとちゃうかね」

「でも、弾いたらリバウンドが残るやろ」

「手で止めようとすると、相手に正しく蹴られた場合に必ず入るわけやから、それよりは弾いてディフェンスのクリアに賭けるべきやろ」

「本当に必ず入るならそうやけどな」

「この辺りの具合を、キーパーやキーパーコーチの方にお教えいただければというところで」

「また次回」

「ごきげんよう」


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