週休たくさんで主にスペインサッカーを分析
「大熱戦は、PKの末、トルコの勝利」
「非常に面白く、かつ興味深い試合であった」 「0-0のままずっと進んで、119分にクロアチアが先制、121分にトルコが同点に追いついた」 「なんとまあ」 「おそろしい試合であることか」 「先発はこう」 「トルコは、1-4-1-4-1のような形をしている」 「ポーランド対クロアチアで見たように、中盤のスペースを消し、特にモドリッチを自由にしない意味がある」 「それでもやられてたけどな」 「特に、19分にオリッチのシュートがバーを叩いたシーンなんかがそうやな」 「あの時のクロアチアの攻撃は、非常に美しかった」 「それは、あとでたっぷり鑑賞することにしてや」 「この試合、クロアチアは、守備であまりプレスをかけていかなかった」 「意外ではあったが、トルコにまったくチャンスを与えなかった」 「監督の判断は正しかったということやな」 「シュートのデータは下のようになる」 「まいどおなじみUEFAの図」 「便利なことこの上ない」 「スペインリーグでも同じことをやって欲しいぐらいやな」 「それはさておき、赤いトルコのシュートでエリア内のものは4本ある」 「クロアチアに比べて少ない」 「それだけでなく、その4本は、1本が88分のもので、残りは全部延長に入ってからのものなんや」 「つまり、90分の中では非常に良く抑えたと」 「そうなる」 「この試合、劣勢のトルコは実によく我慢していて、勝負をかけたのは76分」 「フォワードのセミフ・シェンテュルクを投入して、フォワードを増やす」 「フォワードを増やした後も、無理に勝ちに行くような手は打たなかった」 「チェコ戦では、無理やり対称性を壊してでも点を取りにいってたのにな」 「同点だから危険をおかさないというのもあるが、とにかく我慢に我慢を重ねて時を待った」 「しかし、延長終了間際の119分に失点」 「これはあかんと誰もが思った延長ロスタイム」 「クロアチアのオフサイドから、キーパーが間接フリーキック」 「ペナルティーエリアぎりぎりに蹴り込んだボールが競り合いからこぼれ、セミフ・シェンテュルクがボレーシュートを決めた」 「トルコベンチは喚起の渦」 「そのプレーを詳しく見てみようと思う」 「よかろう」 「キーパーがロングキック」 「この時、赤いユニフォームの4番が見える」 「これは、トルコセンターバックのギョクハン・ザンで、パワープレーのために前線に上がっている」 「次に、ボールが落ちてくるわけだが、この時、右から赤い選手が入ってくる」 「その選手が競り合う手前でジャンプ」 「これがクリアを難しくさせ、ボールが右にこぼれる」 「それを、セミフがシュート」 「ディフェンスに跳ねたボールがネットを揺らした」 「またもや、イスタンブールは大爆発」 「ではあるがだ」 「どうした」 「クロアチアの側としては、これを防ぎたかった」 「当たり前やな」 「そこで、次にこれを防ぐ手段があったか否かを考えようと思うわけや」 「ふむ」 「続きは、こちらから」 「なぜ分ける」 「個人技術にかかわることやから、分けておきたいんや」 「さよか」 「続きは」 「こちら」
「ドイツがポルトガル相手に3得点」
「準決勝進出を決めた」 「先発はこう」 「ドイツは、1-4-2-3-1のような形に改めた」 「バラックがプティのマークに上がると、1-4-4-2のようにも見える」 「話は違うけど、6番のロルフェスは、実にいい選手やで」 「とりあえず、得点と選手、システムの変化だけをおいかけてみる」 「22分にドイツ先制」 「ポドルスキーが左を縦に抜けてクロス、中でシュバインシュタイガーが合わせる」 「26分に追加点」 「フリーキックからクローゼ」 「それは、後ほど詳しく見るとして」 「31分にモウティーニョが怪我で交代」 「メイレレスが入る」 「前半も終わりに近づくと、左のクリスティアーノ・ロナウドが戻らなくなる」 「監督の指示かどうかは定かではないが、2点負けていることを考えるとこうやりたくなる」 「ここで面白いのは、ポルトガルのボールの流れで、薄い左サイドでボールを取り返し、ロングボールを使わずにつないでいくと、自然と右に流れる」 「前線ではクリスティアーノ・ロナウドが左にいるので、そこにつながると、ちょうどディフェンスを右に振って左に振る形になる」 「これは、なかなか面白い現象やな」 「これが、後半1-4-4-2に組んでからはあまり見られなくなったことも興味深い」 「この試合では、下の図の右側での勝負が面白かった」 「ラーム対シモン、ポドルスキー対ボジングワか」 「まず、ラーム対シモンは、ボールを持った方が不利」 「ドリブルで仕掛けようとするシモンをラームは完全に抑えた」 「まったく抜かせへんかったな」 「動きを見てると、フェイントが全部読るみたいやからな」 「ちなみ、ラームは、ボジングワに対しても抜かせなかった」 「何度か縦にスピードを勝負を挑んできたが止めた」 「彼の活躍は実に大きかった」 「ただ、逆にラームが上がって、シモンにマークされる形になると、これまたなにもできなかったけどな」 「面白い相性やな」 「ポドルスキー対ボジングワはその反対で、ディフェンスに回った方がなにもできない」 「ボジングワはポドルスキーのボールを取ることができないし、逆もまたしかりやな」 「実は、ドイツの一点目は、ボジングワがポドルスキーに対して不用意に飛び込んだのが発端だった」 「ワンツーで置いていかれた場面やな」 「それに、彼は逆サイドからのクロスに対する応対もまずく、守備面で問題が多いわけや」 「そうやな」 「チェルシーが買ったらしいが、果たしてうまくやっていけるのかどうか、不安にならんかね」 「どうなんやろな」 「来シーズン、注目してみたいところではある」 「なんにせよ、前半は、ポルトガルが一点を返して終わった」 「40分にヌーノ・ゴメス」 「この得点は、技術というか、読みの部分で非常に興味深かったので、次で、そのあたりを詳しく見てみようかと」 「続きは」 「こちらから」
「さて」
「ポルトガルのセットプレーでの守備についてやな」 「最初の失点は下の形からだった」 「左に見えるのが、ポルトガルゴール」 「最初に結末を見ると、下のようになる」 「うむ」 「これ、赤いほうが守備なんやで」 「らしいな」 「まことに信じられない位置で、白い選手が2人フリーになっている」 「本当に守る気があるのかすら疑わしい結果やな」 「そこで、より詳しく見るために、写真を図に直してみる」 「下の配置を」 「ファーの部分だけ取り出す」 「青がドイツ、赤が守備をするポルトガルやな」 「しかし、これでは選手が団子でよくわからないので、間を離して見て行こうと思う」 「よかろう」 「選手は下の配置から点線のように動いた」 「ドイツは、2の選手がニアに入り、1の選手はファーに逃げた」 「ここで面白いのは、ポルトガルの1が、ニアに入る選手を追いかけたことやな」 「結果下のようになる」 「写真ではこう」 「これは実に不思議であるな」 「ごく普通に守るなら、下のようになる」 「それぞれが一番近い選手をマークする」 「これでなんの問題もない」 「もう一つよくわからないのが、赤の2番の動きで、敵の2番をマークしないなら後ろに下がらなければいけないし、下がらないのであれば、敵の2番についていかなければいけない」 「そのどちらも行わないというのは奇妙な話やな」 「監督の指示はどうなっていていたのか、非常に興味がある」 「ちなみに、赤の2番はクリスティアーノ・ロナウドであるな」 「次に、2つ目のセットープレーでの失点を見る」 「同じような位置からのフリーキックから」 「インパクトの瞬間」 「ボール移動途中」 「バラックがヘディングをした瞬間」 「いくつか奇妙な点がある」 「まず、最後の写真で、キーパーが変な位置にいる」 「ボールにまったく届かないのに飛び出している」 「次に、ヘディングの瞬間、白い選手をマークすべきディフェンダーが離れている」 「最後に、オレンジの輪で囲まれた選手は、最初から最後までマークすべき選手に対して遅れた位置にいる」 「世にも奇妙な物語というわけか」 「キーパーについては、しゃあない気もするけどな」 「なんでや」 「最初に、あんな無茶苦茶な形からやられたら、ディフェンスは信用でけへんから、無理にでも前に出てクリアしたろ、という気分になるのはしょうがないないやろ」 「そうかね」 「普通そうやで」 「マークしていたディフェンダーが離れたのは、バラックに突き飛ばされたからやな」 「パウロ・フェレイラか」 「そして、最後に一番外側で遅れているのがクリスティアーノ・ロナウド」 「なるほど」 「こう見ると、ポルトガルは、ファーサイドの守備に問題を抱えている感じやな」 「ボールに近い場所にペペとリカルドカルバーリョを置き、その後ろにクリスティアーノ・ロナウドとフェレイラ」 「その後ろの部分が弱いということになる」 「コスティーニャのような選手があと1人いたら違ったかもわからんな」 「ちなみに、ドイツのヘディング4人衆の身長は、メルテザッカー198 cm、メッツェルダー194 cm、バラック188 cm、クローゼ182 cm」 「ポルトガルの身長上位5人は、ペペ 187 cm、クリスティアーノ・ロナウド 184 cm、、リカルド・カルバーリョ 183 cm、ボジングワ 183 cm、パウロ・フェレイラ 182 cm」 「この状態でロナウドがマークが苦手で、フェレイラが押し負けるようでは、やはり苦しくなる」 「しかし、ドイツはでかいな」 「さすがというべきやな」 「プレー内容では、遥かに上を行っていたポルトガルは、セットプレーの穴を突かれて敗戦」 「難しいものであるな」 「チェコ戦で明らかだったものを、監督のスコラーリがなおしきれないということは、よほど根の深い問題だったのではなかろうかというところで」 「今回はこの辺で」 「また次回」 「ご機嫌よう」
「崖っぷち対決となったフランス対イタリア」
「イタリアが勝利」 「ルーマニアがオランダに負けたことから、トーナメント進出が決まった」 「ルーマニアは残念だった」 「戦力的に劣勢な中、粘りに粘って最終節に望みをつないだんやけどな」 「これで、スペインの対戦相手はイタリアと決まった」 「それもまた難儀なことやな」 「先発はこう」 「フランスはリベリーを左に置いた」 「そこから内側に入れてボールを集めようということで、形こそ違え、狙いはオランダ戦とかわらない」 「ことろが、前半10分で彼が交代する」 「突然ピッチに倒れこみ、足に猛烈な痛みを訴えた」 「骨折ではないかといわれている」 「代わってナスリが入った」 「しかし、これは困る」 「リベリーを中心に相手を崩すはずが、その彼がいなくなってしまった」 「フランスは、この後、ナスリにボールが入らず、右サイドをごりごりと進むことになる」 「フランスの計画は丸つぶれ、イタリアは楽にディフェンスできるので大喜び」 「これだけでも十分にまずいのだが、それに追い討ちをかける出来事が起こる」 「23分にラインの裏に抜けたルカ・トニをアビダルが倒して退場」 「おまけにPK」 「ピルロが決めて1-0」 「攻撃の要を怪我で失い、退場で一人少なくなったあげくにリードを奪われた」 「困ったを通り越して絶望的な状況やな」 「フランスは、アビダルにかわるセンターバックを入れる」 「10分にリベリーと代わったナスリは、わずか15分で再びベンチに下がった」 「その直後のフランスは、1-4-3-2」 「点を取りたいから前に2人残した」 「しかし、これはイタリアを相手にすると良くない形で、ザンブロッタからファーサイドのトニに合わせられて酷い目にあう」 「ルーマニアも同じような形でやられていた」 「これはたまらん、ということで、ベンゼマを左に下げた」 「一人少ない場合の常識的な形になったわけやな」 「このベンゼマを下げたことは、攻撃面でも良い効果があった」 「彼が左から持ち込むことで、ボールがわりと楽に前へ進むようになった」 「ただ、そこからが問題で、ペナルティーエリアの前まではくるが、そこから最後の決めるプレーが出ない」 「リベリーがいない影響やな」 「得点は動かないまま、時は流れて55分」 「ドナドニは、ピルロをアンブロジーニに代える」 「さすがというかなんというか」 「相手が一人足りない状況でも、中盤に穴をあけないことを第一に考える」 「第一戦で見せた性格的な癖がここでも見られた」 「イタリアらしいといえばイタリアらしいねんけどな」 「らしいといえば、この試合のデータも非常にイタリアらしい」 「UEFAからの図やな」 「これだけを見ると、ゴール以外のデータは非常に競っていて、とてもどちらかが10人で戦っていたとは思えない」 「ボール支配率なんかは、むしろフランスの方が上やな」 「70分近く一人少なかったチームが支配率でまさるっている」 「おまけに、シュート数にもほとんど差がない」 「ただ、そのシュートに関しては、さすがにイタリアというデータがある」 「これはなんだ」 「同じUEFAからのデータで、左側がイタリアがシュートを打った場所、右がフランスのそれをあらわしている」 「ふむ」 「イタリアは、一番シュートを打たせたくないゾーン、つまり、赤で囲まれたゾーンで一本も打たせていない」 「言葉を返せば、フランスのシュートは、打たれてもあまり怖くないゾーンから打たされていたということか」 「やらせるところはやらせるが、最後の肝心な場所はゆずらない。イタリアの守備の良さが存分に出たデータではなかろうかと」 「リベリーがいれば、そこをなんとかできたかもしれんけどな」 「フランスにとっては、とことん不幸であったと」 「その、不幸とか不運とかについてやねんけどな」 「なんや」 「最初のルーマニア戦で、勝ちにいかへんかったやろ」 「同点でフォワードを代えるには代えたけど、ひたすら守備に使ってたからな」 「それなのに、この試合で下のように組んだ瞬間は、博打に出てるわけやろ」 「一人少ない状態で、フォワードを下げへんのやからそうやな」 「ここで、勝ち目の薄い賭けに出るくらいなら、ルーマニア戦で無理にでも勝ちに行った方がよかったということになる」 「結果論やけどな」 「結果論というか、このこと自体が、賭けに出ることのできるうちに賭けておかないと、後から賭けに出られるとは限らない、ということの教訓やと思うけどな」 「さよか」 「なんにしても、イタリアがスペインの相手と決まった」 「両チームの先発を単純に向かい合わせると下のようになる」 「ピルロがおらんな」 「イエローで出場停止なんや」 「それはスペインにとって朗報やな」 「そうでもないと思うで」 「なんでや」 「受けを第一に考えるドナドニとしては、スペインのようなチームを相手にする時は、特に中盤での守備を第一に考えたい。そうなると、ピルロを外したくなる衝動にかられるはずなんや」 「ほんまかいな」 「だから、むしろピルロがいないことで思い通りの布陣を採用できる意味はある」 「どうなんやろな」 「ドナドニにとっては、ピルロよりガットゥーゾの出場停止の方が頭が痛いんとちゃうかね」 「そういう趣味か」 「そういう趣味やろ」 「まあ、妄想の域を出んけどな」 「まあな」 「なんにしても、1-4-3-1-2のように組んでくれるなら、サイドから攻めるのが好きなスペインとしては悪くない」 「しかし、イタリアはこうは組まんのではないかと思う」 「どうするんや」 「初心にかえって1-4-1-4-1に組むんや」 「そうきたか」 「下の形で、サイドからこられるのは嫌だから、それを避けるわけや」 「最近のセルヒオ・ラモスはあんまり上がらんけどな」 「次の試合でも上がらないという保障はない」 「しかし、上のように組まれるとスペインは困るな」 「自分が1-4-4-2で、相手が1-4-1-4-1だと、崩しきれない試合が非常に多い」 「ルーマニアとの親善試合や、アイスランド戦もそうだった」 「崩したといえば、デンマークとの試合かね」 「ただ、その時は、スペインの方もシステムが違う」 「まあな」 「スペインにとっては、ルカ・トニへのロングボールも非常にこまる」 「こういうボールに弱く、押し下げられると非常に脆い、というのはスウェーデン戦でも見られた」 「こう見ると、スペインが勝てそうな気がしない」 「どうにかせんといかんな」 「どうにかって、どうするんや」 「相手がスペインの中盤を潰しに来るとしたら、こっちから出て行かないというのはどうや」 「逆転の発想か」 「スペインもカウンター待ちで、下のように組む」 「これをやると、シャビ、セスク、イニエスタ、シャビ・アロンソといった選手をなぜ連れてきた、という話になるで」 「それは言わん約束や」 「おまけに、これならサイドにフアン・ロドリゲスとか連れて来た方がええんちゃうか」 「それも言わん約束や」 「ついでに、アラゴネスの性格からしても、これはないやろ」 「引かへん人やからな」 「相手が出てこないなら、無理にでも潰してやろう、というのがいつもの行動パターンやからな」 「例えば下の形か」 「セナの代わりにシャビ・アロンソを入れて、さあどうだ」 「どうだ」 「本当にやりそうで恐いな」 「今回は、ロシア戦のように引いた事実もあるし、こうはならんのちゃうかな」 「ドイツでのフランス戦の教訓もあるしな」 「そんなこんながどうなるのか」 「22日のお楽しみというところで」 「また次回」 「ご機嫌よう」
「クロアチアは3連勝」
「当然、1位通過」 「この試合では、ドイツ戦から9人も入れ替えて勝利した」 「見事であるな」 「先発はこう」 「クロアチアは、はっきりとした1-4-4-2」 「ポーランドは微妙やな」 「システム原理主義を持ち込むと、1-4-2-3-1か1-4-1-4-1かでもめるやろな」 「ゲレイロとムラフスキのポジションがその間みたいなもんやからな」 「ゲレイロがブコエビッチ、ムラフスキがボクリバチにプレッシャーをかける。押し込まれたら、ムラフスキがレワンドフスキの横に戻る」 「そんな役割やな」 「ポーランドは、結局、グループリーグを突破できなかった」 「いいチームやってんけどな」 「最初の試合では、勝ったドイツよりも目を引くチームやったしな」 「グループリーグ3試合で、一つ面白い現象があった」 「なんや」 「ポーランドのディフェンスラインは、毎試合組み合わせがかわり、それも、全部の試合で先発と最終の組み合わせが違う」 「上が先発で、下が最終か」 「そうやな」 「これは、珍しいかもわからんな」 「おそらく、ドイツ戦の前半、オーストリア戦の後半の組み合わせが最もよかったと思うのだが、オーストリア戦でなぜ先発を組み換えたのか、その理由は非常に興味がある」 「オーストリア戦の前半はびっくりするくらい裏を取られてたしな」 「その辺りは、監督インタビューで聞いてみたいところやな」 「次に、ゲレイロのことがある」 「ポーランドに来たブラジル人やな」 「ドイツ戦では、途中から出場し、主に右サイドに流れて活躍した」 「それは、UEFAページのデータにも出ている」 「この絵はなんだ」 「ゲレイロのプレーゾーンを表していて、茶色が濃いほどその場所によくいたことを表している」 「ポーランドは、右から左に攻めているのか」 「絵の右上に<POLと書いてあるのが攻撃方向を示している」 「つまり、ゲレイロは、ハーフラインより前、中央より右でプレーしていたということか」 「そうなる」 「この試合でよいプレーを見せたことから、次のオーストリア戦で先発する」 「ほぼセンターサークル付近か」 「中央でのプレーが多く、ドイツ戦で見せた右に流れる痕跡はない」 「むしろ、わずかながら左に流れた形跡がある」 「そして、クロアチア戦」 「センターサークル付近、ハーフラインより前が多いな」 「ここでも右に流れた痕跡はない」 「ないな」 「これはどうだったのかと」 「ゲレイロを使うなら使うで、彼の得意なゾーン、つまり右に流して使った方がよかったのではないかということか」 「あのタイプの選手は、特徴を最大限に発揮できる場所で使った方がよい場合が多い」 「ただそうなると、右サイドも含めて、チーム全体の動きを代表に入ったばかりの彼に合わせないといけなくなるので、なかなか難しいのではないかね」 「ポーランドのパスポートを取得したのが20日くらい前らしいからな」 「そんな新しい選手のために全体を組み変えるのはなかなかできんで」 「まあそうやけどな」 「ポーランドの前線で自然にボールをキープできるのは、スモラレクとゲレイロやけど、この2人の使い方が今ひとつ定まらなかった感はある」 「この2人を、相手が疲れる後半まで取っておくような手も有効だったかもしれん」 「次のワールドカップに向けての楽しみではあるな」 「一方、クロアチア」 「この日のクロアチアは、左サイドから主に攻めた」 「特に中央でボールをキープした後、ラインの裏に出るプラニッチからチャンスを作った」 「フォワード2人にボールが入ると、ほぼ間違いなくキープできたのも大きい」 「その辺は、ポーランドセンターバックにも問題がある」 「今後のクロアチアは、まず間違いなく下の形がベースになる」 「ドイツ戦やな」 「守備では、基本的に相手にプレッシャーをかける」 「下の形やな」 「相手サイドバックがボールを持った時の図であるな」 「一部で3-3と呼ばれるプレッシャーのかけかたで、この形からボールを追い込んでいく」 「もし、先制した場合は、相手によって下のように引く」 「1-4-4-1-1か」 「この場合、相手は無理に攻めず、後ろできちんとつなぎながら崩した方がよい」 「クロアチアが攻める場合、下の形が基本になる」 「一つの特徴として、サイドバックが良く上がる」 「中盤では、モドリッチが大きく動いてパスを引き出し、味方に送る」 「相手としては、モドリッチをぜひ止めたい」 「止めるといっても、あれだけ動かれるとなかなかマークしづらい」 「守備だけを考えるなら、1-4-4-1-1か1-4-1-4-1で彼が動いた方のゾーンをどんどん狭くしていくといい」 「あとは、上がってくるサイドの裏をどのように突くか」 「流れて上手いフォワードを動かすか、サイドのスペースに後ろから速い選手を入れるか」 「そういった点が楽しみやな」 「ドイツを倒したクロアチアの今後と、対戦相手の対応が楽しみだというところで」 「また次回」 「ごきげんよう」 |
カレンダー
カテゴリー
最新トラックバック
最新記事
(12/14)
(12/11)
(12/11)
(12/11)
(12/07)
(12/06)
(12/02)
(09/04)
(04/17)
(10/27)
ブログ内検索
最古記事
(07/11)
(07/11)
(07/11)
(07/11)
(07/15)
(07/15)
(07/15)
(07/15)
(07/16)
(07/16)
アクセス解析
カウンター
|