週休たくさんで主にスペインサッカーを分析
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問3
バルセロナがメシを中央に配した。



これに対するマンチェスターの対応を予想せよ。
選手交代は行われない。

マンU先発





問3解答

マンUは、パク・チソンを中央に移動させた。



これは、中央で数的不利を招かないためである。
また、これにともない、クリスティアーノ・ロナウドを左に移動させた。
ザンブロッタをマークさせるためである。



パクの移動により、左サイドにスペースが残る。
しかし、ザンブロッタにはクリスティアーノ・ロナウドが対応するため、それほほどの心配はない。
もし、ザンブロッタがフリーになったとしても、ドリブル、クロスともに得意ではないため、問題はない。
仮に、メシがサイドに戻ったとしても、再びパクを戻せばよい。

バルサの変更に対し、上記のマンUの対応は非常にスムーズに行われた。
試合前、後半開始前にそのような指示が出ていたとすれば、非常に的確であったといわざるをえない。

前問
2008年5月7日 第36節 レクレアティーボ・デ・ウエルバ 0-2 ビジャレアル

該当試合において、次のような両チームが対戦した。



前半は、レクレアティーボが優勢だった。
それは、以下の理由による。

今期のビジャレアルは、中盤でパスを丁寧につなぐことを基本として設計されている。
右サイドでの様子を模式的に表すと、次のようになる。



しかし、この試合では、相手中盤の守備が非常に強固であった。
出足良くボールに詰められ、周囲のスペースを消されるため、パスが切断された。
模式的には、次のようになる。



また、中盤でボールを奪われた後、カウンターで度々ピンチを迎えた。
特に、ディフェンスラインの裏を狙うシナマ・ポンゴールに対する素早いフィードに苦しんだ。



特に、26分のシュートがポストを叩いたプレーが典型であった。
前半の決定的なチャンスは、レクレアティーボの4回に対して、ビジャレアルは0回、エリア内へのセンタリングも13本に対して5本、シュートは9本対2本と圧倒された。

問1:
後半におけるビジャレアルの変更を予想せよ。ただし選手交代は行わないものとする。
また、状況として、双方ともに勝ち点3が必要だった。

問1解答

前問
問1:
ビジャレアルは、レクレアティーボが行う中盤のプレスからのカウンターに苦しんだ。
後半におけるビジャレアルの変更を予想せよ。ただし選手交代は行わないものとする。


解答
マヌエル・ペレグリーニの出した指示は、前線へのロングボールを多用するというものだった。



しかし、これにはいくつかの問題がある。
まず、ビジャレアルのフォワードの2人、トマソンとニハットはロングボールを受けるのに適切だとはいえない。
トマソンは、身長のわりに競り合いに弱い。ニハットは、身長が低いためハイボールに強いとは言えず、裏へ抜けるスピードも以前ほどではない。



また、ベンチには、攻撃の控えとして、カソルラ、ピレス、ロッシ、ギジェが入っていた。



キープ力に長け、スペースにパスを出すことのできるピレスを入れることで、中盤でのパスワークを強化することも可能だった。

問2:
ビジャレアルにとって得意な攻撃ではないにもかかわらず、上記のような対策を選んだ理由を述べよ。

問2解答
問2:
中盤の固い相手に対して、ビジャレアルにとって得意な形ではないにもかかわらず、ロングボールを主体とする攻めに切りかえた。
その理由を述べよ。

解答

一つは、単純に相手の固い部分を避けるためである。
ロングボールで中盤を飛ばすことにより、相手が網を張っている部分を避けることができる。
また、これにより、最も危険であったカウンターを避けることもできる。
前半は、パスをつなごうとするあまり、中盤の危ない位置でボールをうしなった。その場合、ディフェンスのバランスが崩れた状況であるためカウンターからピンチを招いた。
状況が厳しくなる前にロングボールを蹴ることにより、自らのバランスを崩す場面が少なくなる。
実際に、レクレアティーボは、前半のような決定的チャンスを1度もつくることができなかった。

これに加え、ロングボールには、中盤を間延びさせる効果がある。
ロングボール主体のチームに対しては、どんなに訓練を積んだチームでもコンパクトに保てなくなる。
これは、ディフェンスラインが押し下げられ、それにともない中盤のラインも下がらざるを得なくなるためである。
この二つのラインが同じスピードで下がることは不可能であり、徐々に空隙が生じる。
これは、中盤での守備が進歩した現代サッカーにおいてロングボール主体のチームが増えた一つの理由であり、それを受けることのできる大型フォワードがもてはやされる原因でもある。



この空間は、疲労のため、時間が経てば経つほど広がる。
中盤にスペースができれば、それを利用する技術で勝るビジャレアルの方が有利である。
また、途中出場する可能性の高いピレス、カソルラ、ロッシにとってスペースの多い状況はより都合がよい。

ロングボールを増やすことで、ビジャレアルは守備での落ち着きを取り戻し、52分にニハットのフリーキックから先制した。
59分に、トマソンに代えてギジェを入れた。
ギジェは、ビジャレアルのフォワードの中で、最も空中戦に強い。

65分に、レクレアティーボが交代を行った。
アイトールが下がり、ハビ・ゲレーロが入った。



システムは3バックに変更された。
これは、中盤を飛ばしてくる相手には弱い。
この形で攻めるには、サイドを上げなければならず、サイドを上げると、3人のディフェンスの横にスペースが生じる。
ここをロングボールで攻められると3バック側は苦しい。



82分にビジャレアルが追加点を決める。
これは、上図における左のスペースから崩した結果だった。

前問
2008年5月4日 第35節 ビジャレアル 2-0 ヘタフェ

該当試合において、次のような両チームが対戦した。



下図のように、ヘタッフェのデ・ラ・レーのパスさばきが非常によく、前半はヘタッフェのペースだった。
これは、エリア内へのセンタリングの数において、4対14とヘタッフェが大きく上回ったことでうかがうことができる。
ビジャレアルは、非常に苦しい時間が続いたが、カウンターが良く機能し、2-0とリードしてハーフタイムを迎えた。
この状況において、ビジャレアルの監督の立場から以下の問いに答えよ。



問1:
後半に向けての変更を考えよ。ただし選手の交代は行わないものとする。

問1解答


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