週休たくさんで主にスペインサッカーを分析
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ワールドカップでは、横浜マリノスでプレーしたことでも有名なフリオ・サリナスが、ある放送局の解説を務めていた。
解説者になった当初の彼は無口で知られていたが、現在では「昔のサリナスはしゃべらなかったからこそ良い解説者だった」といわれるまでに成長している。
ブラジル戦で、アナウンサーから「日本語はしゃべれる?」と聞かれたサリナスは次のように答えた。
「たしかに日本でプレーしてたけど、日本語というのはむちゃくちゃに難しいんだ。だからほんのちょっとしかしゃべれない。そうだな、ゴールが決まったら、いち、に、さん、し、と言うよ。ウノ、ドス、トレスという意味さ」
しかし、実際にゴールが決まっても日本語で叫ぶことはなかった。
サリナスは、中村俊輔について次のように語った。
「彼は技術いい選手だが、汚さというか性格の悪さがたりない。真っ直ぐなだけじゃなくて、サッカーにはそういうものが必要なんだ」
この2人は中村がマリノスに入団した最初の年に出会っている。
「日本はすごく安全な国だよ。例えば、スーパーで買ったものをカートに入れて3時間ほったらかしておいたとする。日本なら戻って来た時にそれがちゃんと残っている。スペインではそうはいかないだろ」
サリナスは、ある試合の生放送中、次のように語った。
「放送局のプロデューサーやお偉いさん達は、FIFAの専用車両だかなんかでお出迎えを受けて大手を振ってスタジアムに入る。それに比べて、我々(アナウンサーや解説者)はこのクソ暑いなかを歩いてこなきゃいけない。ここは民主主義の国だろ?平等ってものはそれを形にあらわさなければならないんじゃないのか?」
このように現体制を批判した後、さすがに後悔したのか。
「あー、ぼくは首かもね。」
と困ったように付け加えた。


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